【医師より】
新型コロナが減少し、インフルエンザA型がかなり流行しています。 |
【看護師より】 今回は離乳食についてお話したいと思います。
今まさに離乳食中の方は順調に進んでいますか?
よく食べてくれる赤ちゃんはそのまま進めてくださいね。今の離乳食でうまく進まなくて困っている方には「Baby(あかちゃん)−Led(主導) Weaning(離乳)(BLW)」というイギリス発祥の赤ちゃん主導の離乳食の取り組み方があるのでご紹介したいと思います。
参考にしてみてはいかがでしょうか?
BLWって?
初めから固形食を赤ちゃん自身に手づかみで食べさせ、食べ始める時期や食べる順番、ペース、量など赤ちゃんの意思を尊重して進めるものです。親が食べさせることはしません。
BLWって何がいいの?
・赤ちゃんが自分で食べるものを見て、選んで、触って「これはなんだろう?」と探求するので「食べる」ことに積極的になります。
・うまく食べものを掴み、口に運ぶ動きを繰り返すので、口や手足などの発達につながります。
・「どんな味?どんな食感?」等と予測し、食べて結果を得る経験は、自分の能力と判断に自信がつき、自尊心にもつながります。
・・BLWでの離乳食は、家族の食事で味付けする前の食材を、掴める形や大きさ、やわらかさにするだけでいいので、離乳食作りの負担の軽減になります。
・・・食事は家族と一緒に食べるので、赤ちゃんは家族から食べ方を学び、家族は赤ちゃんの成長を感じることができます。また、どのようにどのくらい食べるかは赤ちゃんが決めるので、なんとか食べてもらおうと奮闘せずに、赤ちゃんも家族も食事を楽しむことができます。
BLWのデメリット初期は「遊び」と「学び」が目的なので、散らかることを想定してマットや新聞紙を敷いて対応する必要があります。
BLWの進め方
まっすぐ座れるようになったら始めます。食べることに集中できるよう、体調がよく空腹ではない状態で食べます。最初は赤ちゃんが握りやすいスティック状の固形物を3〜5種類、テーブルに準備します。たくさん食べられないことが普通なので、1歳までは栄養のメインとして消化が良く栄養バランスが整った母乳やミルクを欲しがるだけ与えます。食事中、親は赤ちゃんから目を離さず窒息やアレルギー症状に注意します。
どんなものを食べるの?
果物や煮たり蒸した野菜、肉、魚、パン、米、パスタ、チーズ等は大抵問題ありません。
塩分や砂糖を多く含むもの、ファーストフード等の添加物の多いもの、生の肉や魚、繊維が多く食べにくい物、ナッツ類やはちみつは避けます。
小さな果実や野菜(ミニトマトやぶどう等)は
窒息を防ぐため小さくカットします。
参考資料
BLWをはじめよう
一般社団法人
日本BLW協会 著 |
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【今月の土曜日午後担当医師】
11月4日・18日 森
11月11日・25日 木下
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