もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【医師より】
溶連菌、RSウイルス、嘔吐下痢などの感染症の流行が認められますが、新型コロナウイルス感染症も増加傾向なのが気になります。
【看護師より】
暑さも日々増していき、本格的な夏がやってきました。夏休みももうすぐですね。家族で遊びの計画を立てている方も多いのではないでしょうか?

子どもにとって、さまざまな遊びや運動をすることは、神経の発達によい影響をもたらすと言われています。特に幼児期は脳や神経が盛んに発達する時期で、6歳までに大人の約8割程度まで神経機能が発達します。
この時期に運動習慣を身につけると、次のような効果があることがわかっています。

体力・運動能力の基礎をつくる
新しい動きを身につける時に必要な能力(タイミングよく動いたり、力加減のコントロール)が養われる
さらには反射神経等も養われ、けがや事故防止につながる
身体を支える筋力・持久力の発達で、姿勢を維持し体を支える力や運動を続ける能力が養われる
健康的な体が育まれる
健康を維持するための生活習慣が身につく
丈夫でバランスのとれた体になる
意欲的に取り組む心が育まれる
遊びや運動での成功体験によって「自分はできる」という感覚や自信につながる
「やる気」「我慢強さ」「集中力」が身につく
社会適応力の発達
家族や友達との関わりのなかで、ルールを守り、我慢したり譲ったりしながら、感情のコントロールができるようになる
協調性やコミュニケーション能力が育つ
認知的能力の発達
周りの状況を見て判断し動くという一連の流れで、脳の多くの機能が働き、記憶力や計算力、思考力が発達する
周りの状況を見て判断し動くという一連の流れで、脳の多くの機能が働き、記憶力や計算力、思考力が発達する

・・・・遊びや運動のポイント・・・・

同じ動きを繰り返す習い事のスポーツも良いのですが、子どもが遊びの中で自ら自由に楽しく体を動かし、多様な動きが身につけられるようそれぞれの発達段階にあった様々な遊びを経験させてあげる事が大切です。目安は1日60分以上が良いとされています。

・・・・運動遊びのお勧め・・・・ 
公園:滑り台やブランコ、鉄棒、ジャングルジムなどの遊具があり、立つ、座る、登る、下りる、すべる、ぶら下がるなど、幼児期に身につけたい基本的な動きの多くを体験できます。
縄跳びやボール遊び:基本的な動きができるだけでなく子供が自由に遊び方を考えて発展させる運動遊びができます。
伝承遊び:だるまさんが転んだ、ケンケンパー、缶蹴り、おにごっこ、けん玉など、場所や人数にあわせて子ども同士で相談したりルールを決めるなど工夫ができます。また地域の文化に親しむきっかけにもなります。 
暑い時期です。熱中症対策を行いながら、いろんな運動遊びで楽しい夏を過ごしましょう。
【参考】
 文部科学省スポーツ庁HP
 子供の運動あそび応援サイト 
 日本スポーツ協会HP(ACP)
【今月の土曜日午後担当医師】
7月1日・15日・29日 森
7月8日・22日 木下