【医師より】
インフルエンザと新型コロナウイルス感染症は少なくなってきました。春になったら乳幼児の日本脳炎ワクチンが始まります。 |
【看護師より】 春めいた日が増えて、いよいよ卒業・卒園のシーズンになりました。新学期に向けて準備に忙しくされている方も多いと思います。
1月号では誤飲事故についてお伝えしましたが、今回は誤飲による窒息事故についてお話します。
2歳4か月の女児。木製のおままごとセットで遊んでいる時、レモンのおもちゃを口に入れている所を母親が発見し「口にいれちゃダメ」と注意した。その直後におもちゃを口から出せなくなり、救急要請。搬送中に心肺停止し集中治療室へ入院したが、低酸素脳症と診断され現在も人工呼吸器を使用している。
*レモンのおもちゃはマジックテープで2つに分離するもので、その半分が咽頭にはまり込んでいた。
対策:1月号でもお伝えしましたが、小さな子どもが口を開いた時の大きさは直径約4cmです。口におもちゃを入れる時期には、直径約4cm以下のおもちゃは手渡さないようにしましょう。そして子どもは、驚くと飲み込んでしまうので注意する際はできるだけ静かな声でゆっくり話しかけましょう。
〜食べ物による窒息〜
1歳6か月の男児。父親の目の前で、児が自分で種なし巨峰を丸ごと1個口に入れた。その直後に顔面蒼白・口唇チアノーゼとなったため、父親が背部を強打したが変化がなく救急要請。心肺停止となり蘇生を行ったが、脳死状態のまま約3か月後に死亡した。
対策:乳幼児は大きな食べ物を丸飲みしたり、びっくりして飲み込んでしまうことがあります。子どもの成長段階に応じて、食べ物を適切な大きさに切ったり、つぶすなどひと手間かけることが大切です。また食事中に大きな声を出すなどびっくりするようなことはやめましょう。
事例のように窒息事故は発生すると命に関わる重大な事故です。事故が起こらないように気を付けることは大切ですが、もし窒息が起こった時、すみやかに対処することが重要です。2歳6か月の女児がブドウを飲み込んだ時、腹部突き上げ法で助かった事例もあります。
いざという時のために覚えておきましょう。
窒息時の対応
反応が無くなった場合は救急要請し、心肺蘇生を行って下さい。 |
【受付より】
・麻疹風疹(MR)II期ワクチンの打ち忘れはありませんか?就学前年度の3/31までが期限です。 |
【今月の土曜日午後担当医師】
3月4日・18日 森
3月11日・25日 木下 |