もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【医師より】
コロナウイルス感染症は減少傾向で、それ以外の咳や鼻汁のかぜが増加しています。次の流行にそなえて、小児科学会でも推奨されている小児のコロナワクチンの接種を対象者はご検討ください。
【看護師より】
寒い日が続きますね。そして乾燥が気になる季節になりました。乾燥はお肌の大敵です!
今回はスキンケアについてお話します。
皮膚は外部の様々な刺激から体を守り、体内から水分が出ていくのを防いでくれます。
この大切な役割を担っているのは皮膚の一番外側の『角層』という場所です。

子どもの皮膚は角層が薄く、皮脂の分泌も不安定なため肌の働きが不十分です。そのため外部の刺激に弱く、細菌やウイルスに感染するなど皮膚のトラブルが多いのです。外部刺激には、ゴシゴシ洗い、服や髪の摩擦やこすれ、洗剤や柔軟剤、食物のカスや汁など様々です。食べ物で口周りなど荒れる場合はワセリンを塗って保護しましょう。
皮膚のバリア機能
最近の研究によりアトピー性皮膚炎や食物アレルギーは毎日のスキンケアで予防できるという事が分かってきました。日頃からスキンケアを行って皮膚トラブルを予防・改善しましょう。

スキンケアの仕方
基本的なスキンケアとしては洗う事と保湿です。

洗い方
・せっけんはしっかりと泡立て、手で優しく洗いあごや首、わきの下、ひざ、ひじ、手足の関節もしわを広げてよく洗うのが大切です。
・ゴシゴシ洗いは皮膚を傷つけ、大切な皮脂を落としすぎてしまうのでやめましょう。
・洗い流すときは40度以下のぬるま湯でしっかり洗い流してください。
・タオルで体を拭く時もこすらず、押し拭きしましょう。

保湿剤の塗り方
・入浴後なるべく早く保湿しましょう。
・保湿剤を手に取り、皮膚のしわに沿って横方向に塗りましょう。横に伸ばすように塗ることで肌のキメに沿って塗布でき、浸透力が高まります。
・保湿剤は肌に乾燥以外のトラブルがなければ、市販のワセリンやスキンクリームを1日2回程度塗ってあげましょう。

軟膏の塗り方
軟膏やクリームの使用量の目安

肌荒れがひどいときや治らない時は病院を受診しましょう。上手に保湿剤やクリームを使用しながら冬を乗り越えましょうね。
【今月の土曜日午後担当医師】
11月12日・26日 森
11月5日・19日 木下