もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【医師より】
アデノウイルスや嘔吐下痢症などが流行中です。昨年と同じように、6月からRSウイルスもみられるようになったので注意が必要です。
【看護師より】
梅雨が明けたら、いよいよ夏本番ですね。夏休みにはプールや海・川に行く機会が増えると思います。そこで今回は夏場に多く発生する水の事故、特に溺水についてお話したいと思います。

子どもの溺水の特徴
溺水とは、水中に顔面が没して窒息することです

*子どもは静かに溺れます*
映画などでは騒いだり、大きな音を立てて溺れていることが多く、なぜ大人が気づかないのか?と思われるでしょうが、実際には体が硬直し何が起きたか理解できないまま、声を出す余裕もないまま沈んでいくので注意が必要です。


下記の場面で起こりやすいです。
・子どもたちだけ、あるいは1人で釣りに行って池や川、ため池に転落した
・大人たちがBBQで盛り上がって目を離しているすきに、子どもだけ勝手に泳いで流された
・プールに飛び込んで頭を打って気絶した
・溺れている人を助けようとして飛び込み、一緒に溺れた など

対策
・川や海などの自然水域に入る際はライフジャケットを装着させましょう。
・日頃から川や海に子どもだけで近づかないように伝えておきましょう。
・大勢で海や川に行く場合は子どもから目を離さないように複数人で見守るようにしましょう。

4歳未満の乳幼児は家庭の浴槽内でも溺水は起こります。

・保護者が髪を洗っている間ほんの少し目を離したら、浴槽内にうつぶせで浮いていた
・いなくなったので家の中を探したら、水を抜いていない浴槽の中で浮いていた など

対策
・なるべく風呂の残湯をしないようにし、やむをえない場合は風呂に近づけないように柵を作ったり、風呂の扉に鍵をかけましょう。
・子どもだけで入浴させないようにし、入浴中は子どもから目を離さないようにしましょう。

心肺蘇生の仕方溺れた場合
5分以上溺れてしまうと脳に後遺症を残す可能性があると言われています。
以下の場合は直ちに119番通報し、隊員が到着するまで心肺蘇生法を行って下さい(右図参照→)
・意識がない
・呼吸をしていない
・呼吸がおかしい
・呼びかけても反応しない
・顔色が悪くぐったりしている
【今月の土曜日午後担当医師】
7月9日・23日 森
7月2日・16日・30日 木下