もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【医師より】
12月になって、新型コロナウイルス感染症は減少傾向です。嘔吐下痢症が増えてきていますので、外出後や食事前の手洗いをしっかりして予防しましょう。
【看護師より】
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
お子さんが体調を崩した時、どのように対処すればよいか困る事がありませんか?今月はその対処方法についてお伝えしたいと思います。

*熱が出た時*
子どもの発熱の多くは、感染症によるものです。体温を上げることで抵抗力を高めたりしています。そのため、39℃を超える高熱であっても元気であれば、無理に熱を下げる必要はありません。高熱になると脳に悪い影響があるのではないかと心配に思われる方も多いと思いますが、脳に影響があるかどうかは病気の種類によって決まります。
機嫌が悪かったり、しんどそうにしている時は症状をやわらげ、体力の消耗を最小限にするためにも解熱剤(坐薬や飲み薬)を使ってみてもよいでしょう。解熱剤を使用してもほとんど下がらない事もありますが、確実に体は楽になっています。解熱剤を上手に使って、解熱剤が効いている時に食事が取れたり、少しでも眠れると良いですね。

〜こんな時にはすぐ受診を〜
・3カ月未満のお子さんの発熱
・顔色が悪い
・泣き方がいつもに比べて極端に弱々しい
・元気がなく、ぐったりしている

*鼻水がひどい時*
子どもは鼻をかむことや、鼻の代わりに口で息をすることが苦手です。また、母乳やミルクを飲んでいる乳児は、鼻で息をしながら飲んでいるので、鼻水がひどいと息が苦しくなり、十分に飲めなくなります。鼻水がひどくなると、鼻水は鼻からのどへ流れ込んできます。そのため横になると咳がひどくなり、眠れなくなります。
入浴中や入浴直後は、鼻水がやわらかくなっています。市販の鼻水吸い取り機を使って取ってあげるのも一つの方法です。保護者が口をつけて直接吸うことは、保護者に感染症が移ることがあるためやめましょう。

<鼻水をかめるようになるには>
片方の鼻の穴に丸めたティッシュを入れて、鼻息で吹き飛ばす遊びをして、コツをつかみましょう。

*咳がひどい時*
咳は体の中に入った異物や病気の原因を外に出そうとする防御反応です。
水分を多めに与え、部屋を加湿してあげましょう。加湿器がない場合は、洗濯物を室内に干すと良いでしょう。
鼻水が原因で咳が出ている場合もあるので、入浴直後に吸い取ると効果的なことがあります。

〜こんな時にはすぐ受診を〜
・呼吸が苦しそう、ゼイゼイしている
・咳がひどくて眠れない・哺乳ができない・繰り返し吐いている
・何かを口にしたあとから、むせて咳が続く

引用文献:子どもの病気ホームケアガイド

いざという時の皆さんの安心のために
小児救急医療相談電話(こどもの救急電話相談)
夜間子どもが急病になった時救急受診の必要性やご家庭でできる応急処置など相談員(看護師)が電話でアドバイスします。#8000もしくは082-505-1399 19:00〜8:00まで   
【今月の土曜日午後担当医師】
1月8日・22日 森
1月15日・29日 木下