もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【医師より】
8月後半になっても、RSウイルスはまだ流行しています。低年齢の乳児は特に注意が必要ですので鼻汁や咳の子供たちとの接触を避けましょう。
【看護師より】
12歳以上の新型コロナワクチン接種が開始になりましたね。まだ新しいワクチンなので接種に対し保護者の方や思春期のお子さんは心配ですね。少しでも不安が解消するようにコロナのワクチンについてお伝えします。

これまでのワクチンはウイルスの一部のタンパク質を人体に投与し、それに対して免疫ができる仕組みでした。今回のmRNAワクチンでは、ウイルスのタンパク質をつくるもとになる情報の一部を注射します。体の中でこの情報をもとに、ウイルスのタンパク質の一部がつくられ、それに対する抗体などができる事でウイルスに対する免疫ができます。

主な副反応には下記の4つがあります。
対策も書いてあるので参考にして下さい。

1.接種した腕の痛みや重み(8〜9割)
ワクチン接種後〜翌日に腫れや熱感、1週間くらい経ってから接種した腕のかゆみや痛み、赤みが出てくることがあります。不快ではありますが、健康に害はなく数日で治ると言われています。
1回目の接種後にこのような症状が出た場合でも、基本的には2回目の接種を受けても良いとされています。

2.倦怠感や頭痛(5〜6割)

3.悪寒や倦怠感(2〜3割)

4.38℃以上の発熱(2割)

ワクチンによる発熱は接種後1〜2日以内に起こる事が多く、必要な場合は解熱鎮痛剤を服用し、様子をみて頂く事になります。
ワクチンを受けた後、2日以上熱が続く場合や症状が重い場合には医療機関の受診や相談をして下さい。

1回目のワクチン接種でいくらか免疫がつくことで、2回目の接種の方が、免疫反応が起こりやすくなるため、発熱や倦怠感、関節痛などの症状が出やすくなります。

まれに若年の男性において2回目のワクチン接種後数日以内に心筋炎が発生することが報告されています。胸痛や息切れなどの症状があります。
発症した場合入院は必要ですが、ほとんどは軽症であるとされています。

SNSで拡散されている事(mRNAワクチン接種により不妊になる)について
mRNAはワクチン接種後、数分〜数日といった時間の経過とともに体内で分解されていきます。また、人の遺伝情報(DNA)に組み込まれるものではありません。身体の中で人の遺伝情報(DNA)からmRNAが作られる仕組みがありますが、情報の流れは一方通行で、逆にmRNAからDNAは作られません。こうしたことから、mRNAを注射することで、その情報が長期に残ったり、精子や卵子の遺伝情報に取り込まれることはないと考えられています。

排卵と妊娠は脳や卵巣で作られるホルモンによってコントロールされていますが、新型コロナワクチンには排卵や妊娠に直接作用するホルモンは含まれていません。また、卵巣や子宮に影響を与えることが知られている化学物質も含まれていませんし、精巣に影響を与える成分も含まれていません。誤った情報に流されないようにしましょう。
厚生労働省HPより抜粋
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