もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
9月中旬からヘルパンギーナ、手足口病、アデノウイルスなどの“なつかぜ”がみられるようになりました。今月からインフルエンザワクチン接種がはじまっています。
【看護師より】
みどりまちキッズ9月号は、「しつけ」をする事は大切だけれど、暴力や暴言によらない子育てをしてほしいという内容でした。今月は子どもが思ったように行動してくれない時の対策や関わり方を紹介したいと思います。

1.子どもの状況に応じて、身の周りの環境を整えてみましょう
乳幼児の場合は、危ないものに触れないようにするなど、叱らないでよい環境づくりを心がけましょう。子ども自身が何故怒られているのかわからず、困っている場合があります。

2.頭ごなしに叱らず、子どもの気持ちや考えに耳を傾けましょう
子どもは自分の気持ちや考えを受け止めてもらえたという体験によって、気持ちが落ち着き、大切にされていると感じます。しっかり話を聞くと、なぜ親の言う事を聞かないのか理由に気付く事も多いです。例えば、しっかり向き合ってほしい、子どもなりに考えがある、言われている事を子どもが理解できていない、体調が悪い等です。

3.注意の仕方を変える等して、子どものやる気に働きかけてみましょう
しっかり子どもの気持ちや考えに耳を傾けたら、子どもの年齢、成長・発達の状況、個性を考慮しながら言い方や対応を変えてみると好ましい行動が出来る事があります。子どもによっては気持ちを切り替えることが苦手です。時間的に可能ならじっくり待つことで気持ちが落ち着き出来る事もあります。子どもが楽しく取り組めるような場面に替える等、子どものやる気を引き出せる方法を考えるのもよいでしょう。

4.肯定文で分かりやすく伝えましょう
大声で怒鳴るよりも、近づいて穏やかに伝える方が、子どもに伝わりやすくなります。その際「今は〜しようね」等、肯定文で何をすべきかを具体的に伝えると良いでしょう。お手本を見せる、一緒にやってみる方がすんなりできる事もあります。

5.良い事、できている事は具体的に褒めましょう
つい結果だけに注目しがちですが、頑張りを認めることや出来ている事に注目して褒める事も大切です。子どもの良い態度や行動を褒める事は、子どもにとって嬉しいだけでなく、自己肯定感を育む事になります。その上で出来ない部分についてどうしたらできるか、方法を一緒に考えると良いでしょう。

※厚生労働省の「体罰によらない子育てのために〜みんなで育児を支える社会に〜」を参考にしています。
【受付より】
10月1日からインフルエンザの予防接種を開始しています。接種を希望される方は早めの接種をお勧めします。(要予約)
【今月の土曜日午後担当医師】
10月3日・17日・31日 森
10月10日・24日 木下

【病時保育室みどりキッズより】
長かった残暑もようやく終わりましたね。爽やかな風に、いよいよ秋の訪れを感じます。先月は小麦粉粘土を使用してお月見遊びをしました。小さくちぎったり、大きく丸めたりと思い思いにお団子を作って楽しんでいましたよ。