もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
発熱を伴う感染症がほとんどいない状況が持続しています。
【看護師より】
新型コロナウイルスの流行による外出自粛や、学校の休校により、流行以前とは異なる生活となりお疲れ気味ではないでしょうか?流行以前の生活に早く戻れるとよいですね。

新型コロナウイルスがこれほどまでに世界中で流行し、恐れられているのは何故でしょう?
誰もが罹る可能性がある事はもちろんですが、急に悪化し死亡することもある事、さらにワクチンや承認された治療薬がない(5/31現在)事が原因かもしれません。インフルエンザも毎年流行し、重症化する方や亡くなる方がおられますが、ワクチンや治療薬があるので、外出自粛要請が出される事はありませんし、不安も少ないですね。

流行により多くの人が亡くなったり、後遺症に苦しんだりする病気は、過去にもあったのでしょうか?
現在予防接種として接種するワクチンは感染力が強く、亡くなる人や後遺症が残る人が多く出た為につくられものがほとんどです。
例えば、麻疹は感染力がとても強く罹ると1,000人〜2,000人に1人脳炎を合併し、麻疹患者の1,000人に1〜3人は亡くなると言われています。半世紀前に日本がそうだったように、発展途上国では今でも多くの子供達が麻疹により亡くなっています。その他では4種混合ワクチンの中の一つポリオは「小児まひ」とも呼ばれ1960年に患者数が5,000人を超えた大流行となりましたが、ワクチン導入により流行は収束しました。
このようにワクチンがあり、病気を防げる事はとてもありがたい事です。またワクチンを接種せずに罹ると治療方法のない病気もあります。

ワクチンとは何でしょうか?
ワクチンとは、病原体あるいは細菌が出す毒素の病原性や毒性を弱めたりなくしたりしたものです。そのワクチンを接種する事より、その病原体に対する免疫をつくります。それにより、その病原体が体の中に入ってきた時に、その免疫によって体が守られ、病気に罹らない、又は罹っても軽くすむのです。
新型コロナウイルスの流行が心配される今こそ、予防できる病気はワクチンを接種して予防したいですね。

定期接種となっているワクチンは無料で受ける事ができます。(期限を過ぎると無料で受ける事ができません)また任意接種(自己負担で接種できる)ワクチンもあります。特に定期のワクチンは忘れず接種しましょう。詳しくは母子手帳、またはお住いの市町村のホームページを参照してください。
【受付より】
5月11日より医師2名の日は、予告なしにどちらか1名になる事があります。ご了承下さい。
【今月の土曜日午後担当医師】
6月6日・20日 森
6月13日・27日 木下

【病時保育室みどりキッズより】
5月は母の日がありました。みどりキッズを利用した小学生の子に「母の日は何かしたの?」と聞いてみました。「画用紙をハートの形に切ってお手紙を書いて渡したんだ〜!」とニコニコしながら話をしてくれました。その後も母の日にあった出来事を話してくれ、お母さんやその子にとって、素敵な日になったのだと思い、とても心が温かくなりました。