もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
8月から増加し始めたRSウイルス感染症は、9月にピークとなり、10月になってから減少しています。まだ完全にいなくなったわけではないので注意は必要です。それ以外の感染症の流行は認めていません。
【看護師より】
今月は学童期の発達課題について紹介します。(幼児期以前の発達課題は、もり小児科ホームページからご覧頂けます)

学童期(6〜12歳頃)の発達課題
教科学習に対する習慣形成
児童期は、基礎学力の獲得が新たな課題として挙げられます。家庭で行わなければならない発達課題は「教科学習に対する習慣形成」です。宿題や自学をする習慣をつける、学習に必要な用具を準備するなどです。このために最も効果的な親の関わりはモデリング学習と呼ばれる良い見本を通して子どもに学習習慣をつけること(親が率先して学習する姿勢を見せること)です。子どもの宿題に付き合うのではなく、親が自分自身のために学習をしている姿を見せることが大切です。

同性の仲間集団の形成と結束
発達心理学でギャング・エイジと呼ばれるこの時期は親の言う事より友達との約束を重視し、親や大人の知らないところで禁止されている事に挑戦したり、いくつかのルール違反を行ったりします。見逃して良いものもありますが、許してはいけない行動については、大人がきちんと注意する事で、子ども達は少しずつ社会のルールを身に付けていきます。しかし最近は、子ども達の少々の悪さにも目くじらを立て、ギャング・エイジ的な悪さを最初からさせないようにする傾向が強まっているように思います。このような環境で成長した子ども達は、社会のルールを頭では理解できても体験として身に付ける事ができません。親は良い子でいることを求めすぎないようにしましょう。また周りの大人は子どもが少々悪いことをしても見逃し、本当にしてはいけない事は他人の子どもでも注意できるような社会にしていきたいものです。

夢の拡大
この時期は現実的な事を教え込むより、その子の夢を膨らませていくことが大切です。学童期までにたくさんの夢を持ち得た子どもは、その後の成長過程でいくつか夢が叶わない事に気づいても、他の夢がある為に潰れることはありません。この時期は親が子どもの夢を否定することや、子どもへの期待から「○○になりなさい」と将来の方向を決めてしまうことは避けたいですね。
※参考文献 「臨床家族心理学」秋山邦久著
【受付より】
インフルエンザワクチンの接種が開始となり、夕方は院内及び駐車場の混雑でご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。
(お知らせ)
11月17日(日)は当番医となっています。
【11月の予定】
11月22日(金)は木下休診です
土曜日午後担当医師
11月2日・16日 森
11月9日・30日 木下
【病時保育室みどりキッズより】
10月はハロウィンのカボチャやおばけの製作を行いました。その中でも印象に残っているのは「お化けなんてないさ〜」と歌いながらマジックでおばけの模様を描く可愛らしい子どもの姿です。またお迎えの時、ニコニコ笑顔で嬉しそうに「パパ、ママ見て〜!」と持って行く子ども達がたくさんいました。お母さん、お父さんに褒めてもらっている子どもたちの顔は、とても素敵な笑顔であふれていました。