もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
急に高熱が出て鼻水・咳症状に乏しい高熱だけのカゼが多いです。熱は1〜2日がほとんどです。その熱のカゼの一部は1〜2日後に手足に発疹が出る手足口病です。咳や鼻水のある普通のカゼもあります。嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)は多くはないですが続いています。りんご病も続いています。溶連菌性咽頭炎、高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)、水痘、RSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)は多くはありませんが見られています。小さなお子さんで気管支炎になるヒトメタニューモウイルス感染症、百日咳、マイコプラズマ感染症、麻疹、風疹は見ていません。
【看護師より】
麻疹の感染者が広島で増えています
2017年〜2018年に関東や関西で麻疹の感染者の報告があり、広島でも今年の5月末から感染者が出て少しずつ増えてきています。麻疹は感染力が強く、また昔は罹ると1000人に1〜3人程度の割合で亡くなっていたと言われ、「命定め」と恐れられていました。

麻疹ってどんな病気?
麻疹に感染した人の咳やくしゃみ等でウィルスが飛び散り、空気感染、飛沫感染、接触感染します。約10〜12日の潜伏期間の後、38℃前後の熱が出て、一時的におさまりますが、再び39℃〜40℃の高熱と発疹が出てきます。熱は3〜4日高熱が続いたのち下がり、発疹も次第に消えていきます。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1000人〜2000人に1人の割合で脳炎を発症します。また10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻疹ウィルス感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎と呼ばれる中枢神経疾患を発症する事もあります。

麻疹はどうすれば予防できる?
麻疹は感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。したがって予防接種が最も有効な予防法です。麻疹は定期接種になっており、1歳の誕生日がきたらMR(麻疹風疹混合)ワクチンの接種ができます。また2回目の接種は小学校入学の前1年間で接種できます。(どちらも接種券使用で無料)

予防接種は1回接種しただけでも大丈夫?
現在は2回接種が基本です。またワクチンだけの抗体は下がると言われており、大人も予防接種をいつ、何回受けたかを知っておく必要があります。幼少時に予防接種を1回接種したのみの場合は罹る可能性があり注意が必要です。自費となりますがワクチンを受ける等対策を考えましょう。
【受付より】
来年小学校に入学するお子様の保護者の方へ
MR(麻疹風疹混合)ワクチン2期の接種期限は2020年3月31日です。期限を過ぎると接種券の使用ができず有料となりますので、予約の上、早めに接種して下さい。

当院のホームページが変更となりました
http://mori-ped.jp/index.html
【7月の予定】
土曜日午後担当医師
7月6日・20日 木下 
7月13日・27日 森 
 
【病時保育室みどりキッズより】
6月は父の日のプレゼント製作を行いました。製作を行う過程の中で、水の中に絵の具を入れて色の変化を楽しみました。「わあ〜!」と目を見開いたり、「違う色も〜!」と色の変化に興味を持ったりとさまざまな姿が見られました。作った色水に小さく折った半紙を自由につけて染め出しをし、ネクタイを作りました。お迎えの時にお父さんの首にかけてあげる姿も見られました。世界にひとつの素敵なネクタイができました(^o^)