もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
全体にカゼは少ないです。気温が下がってきて咳や鼻水のある普通のカゼが増えてきました。また、引き続き急に高熱が出る熱だけのカゼも見られ一部は手足口病です。冬にはやる気管支炎になるカゼであるRSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)が8月から流行していましたが10月に減少しました。嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)はこれから寒くなるにつれて増えて来るでしょう。インフルエンザは10月前半に2人ありましたが増えませんでした。それ以外には、溶連菌性咽頭炎、年齢の高いお子さんで熱と咳が続くマイコプラズマ感染症、水痘、高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)がわずかには見られます。おたふくかぜ、百日咳、りんご病、気管支炎になるヒトメタニューモウイルス、麻疹、風疹は見ていません。
【看護師より】
食べ物が詰まりやすい部分誤飲に注意!想像以上に身近な乳幼児の窒息事故
日常的によく口にする食べ物も、年齢や食べ方によっては窒息の原因となる可能性があります。日本小児科学会は、飲み込む力が未発達の5歳頃までは、豆類を食べないように呼び掛けています。ピーナッツやアーモンド等(豆類入りチョコレートも含む)は、気管に詰まる可能性があります。気管支の奥で炎症がおきたり、細菌感染の恐れも出てくるため注意が必要です。

誤飲の予防
・適切な大きさに切る
乳幼児期は、食べ物をまる飲みしています。ブドウやミニトマトで窒息事故が起きています。ある程の硬さがあり、球形で外表がスムーズで口腔内を滑りやすい果実や野菜を食べる時は小さく切ってあげる必要があります。

・座って食事に集中できる環境を作る
食べる機能の発達には(噛む力や飲み込む力)の発達には個人差があります。年齢ではなく、お子さんの食べる機能の発達に合わせて食品を選びましょう。

・咽頭異物の対処法
咽頭異物対処法
奥に押し込んでしまう可能性があるため、口に指を入れて取ろうとしてはいけません。
1と2は、頭を低くしてみぞおちを圧迫するようにして背中の真ん中を平手で4〜5回叩きます。3は腹部を上方へ圧迫します。異物が取れない、意識が無い場合はすぐに119番通報して下さい。お子さんが誤嚥事故にあわないよう、家族みんなで気を付けてあげましょう。
【11月の予定】
土曜日担当医
11/4・18 木下 11/11・25 森
11/11 木下不在
【病時保育室みどりキッズより】
10月は「ハロウィンのお面」や「葉っぱの帽子」ビニール袋の中に綿や色紙を詰めて顔をつける「ビニールおばけ」等、ハロウィンや秋に関係する製作をしてきました。ある日、「ハロウィンのお面を作ろう!」と3歳の男の子に言うと、最初は「嫌だ!」と言って作ろうとはしませんでした。実物を持って来て見せると「作る!」と言って黙々と作っていました。最後には「楽しかった。」と言ってくれました。楽しかったと言ってもらえると、私達も嬉しくなります。11月も秋に関係する製作を取り入れ楽しく過ごせるようにしていきます