もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
全体に感染症が少なくなっています。その中で急に高熱が出る熱だけのカゼが目立ちます。一部はヘルパンギーナや手足口病です。もちろん咳や鼻水のある普通のカゼもあります。嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)も続いています。溶連菌性咽頭炎、高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱) 、水痘もみられます。おたふくかぜ、RSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)、気管支炎になるヒトメタニューモウイルス、年齢の高いお子さんで熱と咳が続くマイコプラズマ感染症、百日咳、りんご病、麻疹、風疹は見ていません。
【看護師より】 熱中症
熱中症を引き起こす条件は、
「環境」気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強い、急に暑くなった日、閉め切った屋内
「からだ」乳幼児、寝不足など体調不良時
「行動」激しい運動、慣れない運動、長時間の屋外活動、水分補給できない状態
が考えられます。
人間の身体は、平常時は体温が上がっても、汗や皮膚温度が上昇する事で体温が外へ逃げる仕組みとなっており、体温調節が自然に行われます。
ただ、これらの要因が重なり、体温の上昇と調節機能のバランスが崩れると、身体に熱が溜まってしまいます。このような状態が熱中症です。

では熱中症を予防するにはどうしたらよいか?
涼しい服装、日陰の利用、日傘・帽子、水分・塩分補給!!徐々に身体を暑さに慣らしましょう。体調の悪い時は特に注意しましょう。熱中症の対処方法については、裏面をご参照ください。
特に赤ちゃんは体温調節がうまくできず熱中症になりやすいです。赤ちゃんの熱中症サイン(頬が赤い。ぐったりしている。母乳やミルクを飲む量がいつもより多い。おむつが乾いている)を見逃さないようにしましょう。気をつける点としては、外出、入浴前後、就寝前など汗をたくさんかく時は十分な水分補給。首回りのゆったりとした通気性吸湿性のよい綿素材の服装選び。就寝時はエアコンを上手に使う。つけたり消したりはかえってよくありません。設定温度をやや高めに設定し、エアコンの風は直接当てず、扇風機や除湿器の活用。ベビーカーでの外出は背中に熱がこもらないようにタオルハンカチに包んだ保冷剤の使用、汗はこまめに拭きましょう。また、身長が低い乳幼児は地面からの照り返しを強く受け、大人との体感温度が3度程高くなります。乳幼児の散歩、外遊びは、木陰を利用し、朝や夕方の涼しい時間帯を選びましょう。また、車内に置き去りにしての熱中症による死亡事故が増えています。エアコンをつけていても何らかの理由で切れる事もあります。屋外の気温が23℃前後の時、密閉した車内は50℃近くになるそうです。乳幼児を車内に置き去りにする事は短時間でさえも厳禁です。
【7月の予定】 土曜日午後の担当医
7/1、15、29 木下  7/8、22 森
休診医師:7/8(土)木下、 7/13(木)森
【お知らせ】 “栄養相談”始めました
離乳食開始に不安な親御さんは、ぜひ参加してみてください。詳細は院内に掲示しています。
【病時保育室みどりキッズより】
新しい環境に慣れてきても、体調を崩す子供達も多く、便秘になりやすい子どもさんも少なくないようです。規則正しい生活をすると同時に食物繊維を多く含んだサツマイモ、カボチャ、バナナ、りんご、大豆食品などを毎日少しずつでも摂取する事で改善する場合もあります。ぜひ試してみてください。

<献立例>
おやつにバナナのきな粉かけ
100%ジュースと寒天で作ったゼリー
大豆やカボチャを入れたカレーライス