もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
急に高熱が出る熱だけのカゼが多いです。一部はヘルパンギーナや手足口病です。もちろん咳や鼻水のある普通のカゼも多いです。嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)も毎日受診があります。溶連菌性咽頭炎、高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱) 、りんご病もみられます。水痘、おたふくかぜ、RSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)、気管支炎になるヒトメタニューモウイルス、年齢の高いお子さんで熱と咳が続くマイコプラズマ感染症、百日咳、麻疹、風疹は見ていません。
【看護師より】
食中毒
腹痛や下痢、嘔吐などが突然現れる病気のひとつに『食中毒』があります。当院でも夏場には食中毒が疑われる患者さんが受診されます。家庭での食中毒を防ぐために3つの原則を理解しておきましょう。食中毒の原因は、主に「細菌」と「ウイルス」です。細菌が原因となる食中毒は夏場(6月〜8月)、ウイルスが原因となる食中毒は冬場(11月〜3月)に多く発生します。細菌の主な原因は、牛、豚、鶏肉、卵、ペットとして飼っているねずみ、かめなど様々です。

食中毒予防の原則〜
食中毒の原因菌を食べ物に「つけない」食べ物に付着した細菌を「増やさない」食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」です。
その基本的な方法は次の通りです。

つけない・・洗う!分ける!
調理を始める前、生の肉、魚、卵などを取り扱う前後、おむつ交換、動物に触れた後は手洗いをしましょう。また、生の肉を扱ったまな板などの器具は熱湯をかけたり、ハイター消毒し殺菌しましょう。加熱しない食べ物を先に取り扱うのもひとつの方法です。焼肉などの場合は、生の肉をつかむ箸と焼けた肉をつかむ箸を分けましょう。

増やさない・・低温で保存する!
細菌は10℃以下で増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止します。肉や魚などの生鮮食品、お惣菜などは購入後すぐに冷蔵庫に入れましょう。ただ冷蔵庫を過信せず、早めに食べましょう。作った料理は、長時間、室温に放置しない。

やっつける・・加熱処理!!
肉や魚は十分に加熱する。中心部を75℃で1分間以上の加熱が目安です。
嘔吐や下痢の症状は、原因物質を排除しようという体の防御反応です。医師の診断を受けずに、市販の下痢止めなどの薬をむやみに服用せずに、早めに医師の診断を受けましょう。
【お知らせ】 二種混合ワクチン
通常木曜日限定のワクチンですが、6月〜9月は木、土曜日に行います。6年生の5月頃に通知が届いています。12歳までに接種しないといけないワクチンのため、うち忘れがちなワクチンです。早めに計画しましょう。
【6月の予定】 土曜日午後の担当医
6/3、17 森  6/10、24 木下
休診医:6/10(土) 森
【病時保育室みどりキッズより】
最近みどりキッズでは小さい子ども達が多く来てくれています。異年齢の子ども達が一緒に楽しく過ごせるように“わらべうたあそび”をしています。うすい大きい布(小さい布でもOK)を使って“上から下からおおかぜこい”の歌に合わせて上下に動かすとフワっと風が吹くので「キャー」と寝転がって風を感じてみる子ども達や初めは何これ?と驚いていた子どもでも、他児の楽しそうにしている姿を見て、参加し一緒になって笑顔を見せてくれています。これからの季節、雨で外へ出られない日も多くなるかと思いますが、お家でも簡単にできるのでぜひ遊んでみてください。