もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
インフルエンザは4月に入って激減し4月末にはみなくなりました。咳や鼻水のある普通のカゼは多いです。急に高熱が出る熱だけカゼもかなりあり、一部はヘルパンギーナや手足口病です。嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)も増えています。溶連菌性咽頭炎、高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)、RSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)や同じく気管支炎になるヒトメタニューモウイルスは多くはありませんがみられます。水痘、おたふくかぜ、年齢の高いお子さんで熱と咳が続くマイコプラズマ感染症、りんご病、百日咳、麻疹、風疹は見ていません。
【看護師より】
起立性調節障害
自律神経は血圧の調整や昼夜の体調切替などを行っています。小学校高学年から高校生頃までは急に身長が伸びます。その身体の成長に自律神経の発達が追いつかずに起こる病気です。起床不良、立ちくらみや、めまい、動悸など多彩な症状があります。この病気は午前中に症状が強く午後から元気が出る傾向があります。本人は何故体調不良なのか分からず不安に感じます。
チェックリストを参考に3つ以上の項目に当てはまれば相談してみてください。

大症状(特徴的でよくみられる症状)
□立ちくらみや、めまいをおこしやすい
□立っていると気持ちが悪くなり倒れる
□入浴時、嫌な事を見聞きすると気持ち悪くなる
□少し動くと動悸、息切れがする
□なかなか起きられず、午前中は調子が悪い

小症状
□顔色が青白い □食欲がない □腹痛を時々訴える □疲れやすい □頭痛をしばしば訴える □乗り物に酔いやすい
起立性調節障害をのりきっていくには、この病気の特徴を本人、家族、学校の先生方の理解が大切です。対処方法としてまず日常生活の工夫をしてみましょう。

朝は少しずつ体を動かしながらゆっくり起き上がりましょう。軽い運動でよいので毎日しましょう。水分は多めに摂るようにしましょう。早寝早起きの生活リズムを大切にしましょう。

これらで効果が乏しい場合は薬物療法を行います。経過の長い病気ですから、本人のストレスにならない治療法を選んで根気よく続ける事が大切です。
【5月の予定】
土曜日午後医師:5/13、27 森  5/20 木下
休診日:5/6(土)
【受付より】
月初めは保険証の確認を行います。必ず、持参してください。また、保険証の変更時は、その都度確認しますので、ご掲示をお願い致します。
【病時保育室みどりキッズより】
4月は初めて保育園に行き始めたお子様が色々な病気をもらうので、0歳や1歳のお子様がとても多い時期です。小さいお子様に限らず、大きいお子様も時々来られるので、異年齢の保育になります。4月は小さいお子様も「こいのぼり」の製作をしてきました。それぞれの年齢に合わせて、小さいお子様は絵の具を使って色をこいのぼりにつけていき、大きいお子様は自分でこいのぼりを毛糸で編んで遊んだりと季節に合った遊びも取り入れて楽しく過ごせるようにしています。