もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【新年のご挨拶】
明けましておめでとうございます。本年も地域のお子さんの健やかな成長を支えてまいりたいと思います。(一同)
【今はやっている病気】
12月半ばからインフルエンザ検査の陽性が1日に2〜3人になっていますが、急増はしていません。冬休みが終わって1月中旬から増えてくるでしょう。咳や鼻水のある普通のカゼは多いです。急に高熱が出て鼻水・咳症状に乏しい熱だけの夏カゼも続いていますが今後は減るでしょう。年齢の高いお子さんで熱と咳が続くマイコプラズマ感染症は小流行中です。嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)は依然として多いです。冬の感染症であるRSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)、高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)、溶連菌性咽頭炎、水痘、りんご病はありますが多くはありません。おたふくかぜ、百日咳、麻疹、風疹はありません。
【看護師より】
臍ヘルニア

臍(へそ)ヘルニアとはいわゆるでべそのことです。でべそには、皮膚だけが出している臍突出症もありますが、赤ちゃんの場合、ほとんど腸が飛び出している臍ヘルニアです。臍が出ている部分に腸が入っているので、柔らかく、押さえるとグジュグジュと音がして、抑えるとお腹の中に戻ります。しかしお腹に力が入いるとまた出てきます。臍ヘルニアは赤ちゃんの約4%でみられ、生後3ヶ月頃まででべそが大きくなっていきます。臍ヘルニアに腸が嵌頓したり破裂することはないので安心してください。臍ヘルニアは自然に治ることが多く、1歳までに自然に80〜90%が治ります。治らない場合2歳前後で手術を美容的意味で受けられる方がほとんどです。
最近、小児専門の外科医が考案した『ガーゼ球による圧迫法』に依り、自然経過より早く治る事や治る率が高まる報告がされてきました。更に治らなくても手術になる際に、手術が比較的簡単にすむとされています。綿球圧迫法は、適当なサイズの綿球を臍ヘルニアの部分にあて、臍ヘルニアをへこませ、皮膚刺激の少ない絆創膏で圧迫固定します。生後8週までに綿球圧迫法を開始した場合、それ以後に開始した場合に比べ、治癒率が高く『臍は早いうちに押さえる』のがポイントです。当院では1週間に1度通院していただき、圧迫の効果や皮膚の状態を観察し絆創膏の貼り替えを行っています。臍ヘルニアのある方は一度ご相談下さい。
【受付より】
子どもの医療費補助制度が変わります。
平成29年1月からは、対象年齢を入院は『中学3年生』、通院は『小学3年生』まで拡大するとともに、入院は『一部負担金なし』、通院は『保護者の所得階層(2区分)に応じた一部負担金』となります。(すでに対象となっている方は、平成29年1月以降の更新時から新たな一部負担金となります。)
詳しくは、広島市のホームページをご覧ください。
【1月の予定】
土曜日午後:1/7、21 森  1/14、28 木下
【病時保育室みどりキッズより】
平成28年の1年間ののべ利用数は、2274人でした。今年も質の高い保育や看護をめざし頑張っていきたいと思います。スタッフ一同、ご利用をお待ちしています。

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詳しくは医院までご連絡下さい。