もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
11月下旬に広島県並びに広島市はインフルエンザの流行期に入りました。しかし南区では患者さんがほとんどいません。気温が低下し乾燥も進んできましたので、今後は流行してくるでしょう。引き続き、咳や鼻水のある普通のカゼが多いです。急に高熱が出て鼻水・咳症状に乏しい熱だけの夏カゼも続いていますが今後は減るでしょう。年齢の高いお子さんで熱と咳が続くマイコプラズマ感染症は小流行が続いています。嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)はとても増えています。冬の感染症であるRSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)、水痘、高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)、溶連菌性咽頭炎、りんご病はありますが多くはありません。おたふくかぜ、百日咳、麻疹、風疹はありません。
【看護師より】
便秘対策(食餌編)
子どもの便秘の治療では、排便習慣、生活習慣、水分を十分にとった食餌が大切になります。

食から始める便秘対策(食物繊維)について
1.食物繊維の特徴
不溶性食物:
腸内で水分を吸収し、腸管を刺激し、蠕動運動を促す。便のかさを増やす。
水溶性食物繊維:
腸内で水分に溶けてヌルヌルした粘性を持つ。便を柔らかくする。

2.食物繊維の多い食材
不溶性食物繊維:
穀類(玄米、雑穀等)、豆類(豆、おから等)、野菜(根菜類、葉物類)、きのこ類(しめじ、椎茸等)、いも類(里芋、さつまいも等)
水溶性食物繊維:
果物類(りんご、バナナ)、柑橘類、海藻類(昆布、わかめ等)、いも類(こんにゃく)
⇒2種類を組み合わせることによって(不溶性:水溶性=2:1)便秘対策の一歩になります。

3.おすすめのとり方
具たくさん汁は、食物繊維の宝庫です。総菜や缶詰も取り入れ、一工夫してみてください。

食事例
オムレツ⇒芋入りオムレツ、コンソメスープ⇒豆入りコンソメスープ、みそ汁⇒豚汁、野菜サラダ⇒海藻サラダ、ハンバーグ⇒おからまた豆腐入りハンバーグなど

ヨーグルトのトッピングに果物やコーンフレークなどを加え、毎日、朝食またはおやつにヨーグルトを取り入れてみましょう。ヨーグルトに含まれる乳酸菌の整腸作用で善玉菌を増やし腸の活動を活性化させます。また、朝起きたら、コップ一杯の水を飲みましょう。睡眠中に汗をかいた分を補給し、腸の蠕動運動を促す効果があります。できるところから、試してみてください。

・嘔吐下痢症が流行っています。外出後は手洗いうがいをしましょう。お腹が痛い、食欲がない等の徴候の後に突然吐く事があるので注意しましょう
【受付より】
駐車場の混雑の緩和対策として、当院から西側にあたる三井リパークのコインパーキングに駐車された場合、補助一時間分いたします。詳細は院内に掲示していますのでご覧ください。
【12月の予定】
土曜日午後:12/3、17 森  12/10、24 木下
当番医:12/25(日) 9時~18時
年末年始のお休み:12/30(金)~1/4(水)
【病時保育室みどりキッズより】
だんだん寒くなり、体調を崩す子どもさんが増えてきました。今、嘔吐下痢の症状の子どもさんが多いように思います。給食もなるべく消化吸収のよいうどんやにゅうめん、豆腐料理や野菜の煮物などを取り入れて提供しています。
今年も一年間お世話になりました。
来年もよろしくお願い致します。