【院長挨拶】
4月より工事でご迷惑をおかけしておりましたが、10月3日から新しい医院で診療をします。 |
【今はやっている病気】
咳や鼻水のある普通のカゼが少しずつ増えてきています。急に高熱が出て鼻水・咳症状に乏しい熱だけの夏カゼも続いています。一部はヘルパンギーナや手足口病です。冬の感染症であるRSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)と年齢のやや高いお子さんで熱と咳が続くマイコプラズマ感染症の小流行は続いています。嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)は少し増えてきました。水痘、おたふくかぜ、高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)、溶連菌性咽頭炎はわずかです。りんご病、百日咳、小さなお子さんで気管支炎になるヒトメタニューモウイルス感染症、麻疹、風疹はありません。 |
【看護師より】
マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマという菌が肺に感染して起こる病気です。3〜8年程度の周期で大きな流行があります。初期の症状は、発熱やだるさ、頭痛など風邪に似ていて、途中から咳が出てきます。大きな特徴は長引く咳です。痰が少なく乾いた咳で、熱が下がってからも3〜4週間続くこともあります。あまり重症になることはなく、ほとんどが外来治療で治ります。ただ、聴診器で呼吸音を聞いても異常がなく、外見だけではわかりにくい肺炎です。最近では喉をぬぐって簡単に検査できるようになりましたが、初期は検査感度がやや劣ります。病状が経過してマイコプラズマを疑うようになるので診断までは時間がかかるのが普通です。近年、薬の効きにくいマイコプラズマが増えており、症状の改善がない場合は再度受診して下さい。お家での過ごし方としては、対症療法での養生です。例えば、発熱でしんどい場合は解熱剤を、また、夜間咳で寝むれない場合は、上体を少し高めに起こして寝かせてあげると呼吸が楽になります。また、食事は咳を誘発する場合があるので、喉越しのよいものをあげましょう。
回復まで日数のかかる病気です。しっかり体を休ませてあげてください。この数か月、小流行が続いています。好発年齢は幼児から成人までの幅広い年齢層で罹ります。一度罹っても十分な免疫ができないため、数年後に罹る事があります。潜伏期間は長く2〜3週間です。予防方法は「手洗い」「うがい」などでマイコプラズマ肺炎に罹った人とあまり接触しない以外ありません。
マイコプラズマ肺炎は出席停止を伴う学校感染症ではありません。解熱すれば、登校、登園も可能です。しかし、咳やくしゃみがでる場合はマスクをして周囲の方に感染しないよう心がけましょう。 |
【受付より】 インフルエンザワクチン予防接種
10/5(水)より開始します。
1回目3,900円、2回目3,300円
13歳以上は1回です。要予約 |
【10月の予定】
土曜日午後:10/8、15 森 10/22,、29 木下
休診日:10/1(土)(当院移転のため)
休診医師:10/7(金)、8 (土) 木下 |
【病時保育室みどりキッズより】
暑さもやわらぎ、肌寒いと感じることも増えてきましたね。病児保育室では例年に比べ、マイコプラズマ肺炎で利用される子どもさんが多かったです。これから、インフルエンザ、嘔吐下痢症が増えてきます。手洗い、うがいをして、しっかり予防していきましょう。 |