もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
咳や鼻水のある普通のカゼが一番多いですが、さほど数は多くありません。咳・鼻水症状が乏しく熱だけもカゼも多いです。夏カゼのヘルパンギーナかそれに近いカゼです。ほとんどのお子さんの熱は半日〜1日半で下がります。嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)は引き続き小流行中で、突然の嘔吐で始まり、数時間から半日程度続き、次に下痢になり数日続きます。初期に短く発熱する子もいます。嘔吐期は湯さましやお茶を一口ずつ与えて下さい。下痢期にはお粥を中心に消化のよい食べ物をあげましょう。乳幼児期には年に2〜4回罹患しますので、家庭の養生が大切です。りんご病は続いています。水痘、おたふくかぜ、溶連菌性咽頭炎、高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)、RSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)、ヒトメタニューモウイルス感染症(ウイルス性気管支炎)、小学生以上で熱と咳が続くマイコプラズマ感染症は多くはありませんがおられます。インフルエンザは見なくなりました。麻疹、風疹は見ていません。
【看護師より】
子どもの便秘

便秘とは便が大腸に溜まり過ぎて苦しくなっていること。さらにこの状態が続くと慢性便秘症になります。5日以上排便がない、週に3回より少ないというのが便秘です。苦しいとは、排便時に痛い、出血する、便が溜まりお腹が張る、食欲がないなどです。そして、子どもに特有なのが排便時にいきんでもなかなか出ない、排便したそうなのに我慢して出さないという症状です。小さな便が何回も出る。べたっとした便で下着がいつも汚れるということもあり、これは便が溜まり過ぎたための便の漏れです。こういう困った状態が1〜2か月以上続けば慢性便秘症です。子どもの便秘症では肛門のすぐ上の直腸に便が溜まっています。そのため直腸が広がり、持続すると直腸の感受性が鈍くなります。普通便の便では便意が出なくなり、便意が出る頃には、排便するのが難しい大きい硬い便になります。がんばって排便し、肛門が切れ、すごく痛くて、便を出すのが嫌、怖くなります。数日間便を溜め、便意があっても我慢するようになりという便秘の「悪循環」に陥ります。便秘かなと思ったら 1.毎日良い便が出ているか確認しましょう。2.生活を整えましょう。例えば早寝早起き。食事は三食バランスよく食べ、よく噛んで食べる事です。それでも便秘が続くなら、一度受診をお勧めします。子どもの便秘の治療は、悪循環をたちきるために、溜まった便を出して直腸をカラにする事と、常に便を硬くなく保つことが大変大切です。
浣腸や飲み薬はそのために使います。薬は「習慣になる」と思われがちですが、そんな事はありません。早めに医師に相談して焦らず継続的に治療する事が大切です。詳しくは当院のパンフレットを参考にしてください。

二種混合ワクチン(11歳から13歳未満)
6〜9月期間限定にて、木、土曜日に行います。
*通常は木曜日のみのワクチンです。
【6月の予定】
土曜日:6/4、18 森  6/11、25 木下
【病時保育室みどりキッズより】
食中毒予防の三原則
細菌を・・・
『つけない』『ふやさない』『やっつける』

気温が上昇するとカンピロバクターや腸炎ビブリオなどの細菌を原因とする食中毒が発生しやすくなります。ご家庭でも食品の取り扱いに注意して食中毒を防ぎましょう。