もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
インフルエンザは2月下旬から減り始め、3月もゆっくり減少し、3月末には1日3〜5人なりました。嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)が少し増えてきています。病初期の嘔吐期はティースプーンで湯さましやお茶を少しずつ与えて下さい。下痢期にはお粥を中心に消化のよい食べ物をあげましょう。乳幼児期には頻回に罹患しますので、家庭の養生が大切です。咳と鼻水のある普通のカゼはもちろん多いです。熱だけのカゼもみられています。感染症ではありませんが、喘息での受診が少し増えています。溶連菌性咽頭炎、高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)、りんご病が少しおられます。おたふくかぜ、水痘、RSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)、小学生以上で熱と咳が続くマイコプラズマ感染症はまれですがおられます。麻疹、風疹は見ていません。
【看護師より】
B型肝炎とその予防

日本では130〜150万人がB型肝炎ウイルスのおキャリアとされています。ワクチンで予防できる事を知らずに感染してしまった人、自分が感染しているのに気づいていない人が多くおられます。B型肝炎とは、B型肝炎ウイルスの感染による肝臓の病気ですが、症状が出ない事が多く、ほとんどの方は血液検査で感染に気づかれます。B型肝炎に感染すると急性肝炎になり、数%でキャリアになります。キャリアになると、慢性肝炎、進行すると肝硬変、肝がんになる可能性があります。
キャリアとは・・いったん感染した後、ウイルスを体の外に排除できず、肝臓のなかにすみついてしまった「ずーっと感染している人」の事です。
B型肝炎は母子感染(垂直感染)とそれ以外の周囲の人との接触で感染する(水平感染)の2つの場合があります。B型肝炎ウイルスは、血液だけでなく、唾液、汗、涙などからも感染し、感染力が強いウイルスです。特に子どもはうつりやすい環境で生活しています。両親だけでなく、みんなに可愛がられる機会が多く、唾液や、汗などからもうつってしまい、お父さんがキャリアの場合、4人に1人の赤ちゃんが感染しているという報告があります。また、保育園などでの感染の報告もあります。子どもは、B型肝炎ウイルスに感染するとキャリアになりやすいといわれています。ガン予防のために今年の10月からゼロ歳児にB型肝炎ワクチンを定期接種することになりました。定期接種の対象でないお子さんにも接種をお勧めします。大きくなっても接種できますが、小さい子ほど免疫が付き易いです。B型肝炎ワクチンの接種は生後2か月から可能です。接種回数は3回で、1回目と2回目の間隔は約4週間、3回目は2回目から4〜5か月後に接種します。

10月より定期接種開始予定。対象児は平成28年4月以降の出生児。生後1歳に至るまでの間。
【4月の予定】
土曜日:4/2、23森  4/9、16、30 木下
【病時保育室みどりキッズより】
◇野菜たっぷり、身体にやさしい献立◇
けんちん汁(おすまし仕立て)<2〜3人分>
材料・・・根菜類(ごぼう、さといも、大根など冷蔵庫の残りものでオリジナルの物を♪)鶏肉(細切れ)干し椎茸(あれば)豆腐、ねぎ、こんにゃく、醤油、塩、水2カップ、だしミックス0.5g
作り方・・・1.豆腐をザルにあげ、里芋は下茹する。2.鶏肉を炒め、野菜類(里芋以外)を加え、だし汁で煮る。3.野菜が柔らかくなったら、里芋と豆腐を加え、醤油、塩を味みしながら加える。
4月から、看護師の宇佐美、保育士の大崎が入りした。よろしくお願いします。