もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
10月下旬から嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)が急増しています。突然の嘔吐で始まります。嘔吐の期間は数時間から半日程度で、その後下痢になり数日続きます。初期に短く発熱する子もいます。嘔吐期はティースプーンで湯さましやお茶を少しずつ与えて下さい。下痢期にはお粥を中心に消化のよい食べ物をあげましょう。乳幼児期には年に2〜4回罹患するのが一般です。咳と鼻水のある普通のカゼも増えています。夏に多かった熱だけのカゼ、手足口病、ヘルパンギーナは減ってきました。喘息は9月半ばから10月初めに多かったですが、その後減少してきています。おたふくかぜ、溶連菌性咽頭炎、水痘、高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)は多くはありませんが、みられています。RSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)や小学生以上で熱と咳が続くマイコプラズマ感染症、りんご病はわずかです。インフルエンザ、麻疹、風疹は見ていません。
【受付より】 インフルエンザワクチン(要予約)
1回目3900円、2回目3300円(中学生以上1回)母子手帳に記入しますので、お持ち下さい。
【11月の予定】
土曜日:11/7、 21 森 11/14、 28 木下
当番医:11/8(日)9時〜18時
【病時保育室みどりキッズより】
この時期になると、集団生活にも慣れて生活リズムも整い、かわいいしぐさをみせてくれます。知っている歌を身振り、手振りで歌ったり、踊ったり、友達と同じおもちゃや空間を共有し、お互いに観察して、まねっこしたり。社会性が大きく成長しているんですね。日々の成長に笑顔をもらっています。
【看護師より】 
たばこから子ども達を守って

たばこの煙は見えないのにニオイを感じる事があります。これはタバコの煙は予想以上に広範囲に広がっているからで、タバコ1本で25mプールいっぱい分ぐらいになるそうです。そんなに広が  るとなると、家の中でタバコを吸うと家族は確実に受動喫煙をしてしまいます。グラフはそんな家庭の子どもが吸いこんだ煙の状況を調べた結果ですが、喫煙者がいない家庭の子どもに比べ最大で15倍にもなっています。
子どもがうける受動喫煙の影響
禁煙治療では、「ニコチンパッチ」「ニコチンガム」「ニコチンを含まない飲み薬」の3種類があります。ニコチンパッチは、1日1回皮膚に貼る薬です。ニコチンガムはタバコを吸いたくなった時にかみます。かみ方は普通のガムと違うので注意が必要です。ニコチンを含まない飲み薬は通常1日2回(飲み始めの3日間は1日1回)服用します。医師の処方が必要です。
禁煙治療では健康保険が使える医療機関が増えています。事前にお問い合わせ下さい。
http://www.nosmoke55.jp/nicotine/clinic.html