もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
インフルエンザは4月下旬にはほぼなくなりました。咳と鼻水のある普通のカゼが一番多いです。熱だけの夏カゼ、手足口病、ヘルパンギーナは少ないですが見られます。おたふくかぜは流行している保育園があります。嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)は4月中旬から増えました。今後ゆっくり減少していくと思います。溶連菌性咽頭炎や水痘は小流行しています。高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)や乳児で熱と咳が続くヒトメタニューモウイルス気管支炎は少ないですがあります。麻疹、風疹、RSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)、小学生以上で熱と咳が続くマイコプラズマ感染症、百日咳、りんご病は見ていません。
【看護師より】 
子どもの肥満
この30年間で子どもの肥満は2〜3倍に増え、現在学童期の10人に1人は肥満児です。子どもの肥満も大人同様そのままにしておくと、高血圧、高脂血症、糖尿病の予備軍になります。できるだけ早期から、ひどい肥満にならないように気をつけなくてはなりません。子どもの身長と体重の成長曲線を描くと肥満を早期に発見することができます。裏面の成長曲線表を参考にしてみてください。詳しいグラフが必要な方はスタッフに声をかけてください。
学童期の高度肥満児は、すでに幼児期から肥満になっている例が大半です。治療困難な学童肥満の発生を予防するには、幼児からの肥満対策が重要です。肥満症になりやすい体質があるのは事実です。家族(両親、祖父母、時に兄弟姉妹)に肥満にともなう健康障害がある場合は、家族そろって肥満しないよう食事や運動に気を使いましょう。

日常生活で気をつける事!
1.緑黄色野菜をたくさん食べましょう。和食中心の食事にしましょう。また、ジュースをお茶に変えていきましょう。ペットボトル(500ml)1本分のジュースはスティックシュガー(3g)21本分に相当します。
2.よくかんで食べる習慣をつけましょう。
3.戸外で遊ぶこともよいのですが、家の中にいる時は、こまめに体を動かす習慣をつけましょう。
両親に頼まれた事「待って」と言わず、すぐに取り組む事で、一日に体を動かす時間が思いがけず増加します。(消費エネルギー増大につながる)
4.入浴前、裸になった時は、毎回体重をはかって記録しましょう。

これら4つの日常生活習慣は、家族の誰もが守ってもよいものです。はじめから欲張って色々取り組んでも長続きしません。この4つの生活習慣を身につけて肥満しないように気をつけましょう。
参考までに⇒肥満|日本小児内分泌学会
http://jspe.umin.jp/public/himan.html
【5月の予定】
土曜日:5/2、16、30木下 5/9、23森
5/17(日)休日当番医9:00〜18:00
【病時保育室みどりキッズより】
日々の生活の中で様々な生活習慣を身につけて病児保育にくる子ども達。「ごちそうさま」をすると座っていた椅子をさっと片づける子。♪お片付け〜と歌うと、♪お片付け〜と歌って片付けをしてくれる子。楽しみながら生活習慣を身につけているなぁ〜と微笑ましくなります。愛情たっぷりの栄養をもらって大きくなぁ〜れ!!