【今はやっている病気】
インフルエンザは1月半ばから減少し、2月下旬には1日2〜3人になっています。ほぼA型です。B型は2例のみで、県外からの持ち込みの印象です。咳と鼻水のある普通のカゼが一番多いです。熱だけの夏カゼ、手足口病、ヘルパンギーナは少ないですが見られます。嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)も続いています。溶連菌性咽頭炎が増えてきています。咳や鼻水がなく熱と咽頭痛があれば疑われます。水痘、おたふくかぜは小流行が続いています。高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)は少ないですがあります。麻疹、風疹、RSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)、小学生以上で熱と咳が続くマイコプラズマ感染症、百日咳、りんご病は見ていません。 |
【看護師より】
腸内細菌 うんちはどうして臭いの?食べ物は臭くないのに子どもに尋ねられたらどう答えますか?うんちのお話で興味深い話がありましたのでお話します。
ウンチ=食べ物のカスではありません。約70〜80%は水分で、下痢になると90%以上、便秘になると水分は60%に減るそうです。固形成分(普通便の20〜30%)のうち食べ物のカスは約1/3で、残りの2/3は剥がれ落ちた腸の粘膜と腸内細菌だそうです。したがって、食べなくても便は出ます。水分を除いた大便1g中に6000億個もの細菌が含まれています。また腸内に生息されている細菌の種類は1000以上!この腸内細菌がいなければヒトは生きていけません。腸内細菌には善玉菌(乳酸菌、ビフィズス菌など)、悪玉菌(ウェルシュ菌など)がいます。善玉菌は腸内で糖分を分解し、乳酸やアルコールを作り、腸内を酸性に保ちます。これはまさに発酵です。悪玉菌は、腸内でたんぱく質やアミノ酸を分解しアンモニアや硫化水素(卵が腐った臭い)、メチルメルカプタン(玉ねぎが腐った臭い)などを作ります。これはいわゆる腐敗です。この善玉菌と悪玉菌のバランスが問題になります。善玉菌が優位になると腸内では発酵が、悪玉菌が優位になると腸内では腐敗が起こります。焼肉を食べた翌日臭いウンチが出るのはたんぱく質を摂りすぎて悪玉菌が優位になっているのでしょう。生まれたばかりの赤ちゃんの腸には善玉菌はいません。授乳が始まると乳に含まれている乳糖を餌にするビフィズ菌が一気に増殖します。授乳中の栄養源は乳だけで圧倒的に善玉菌優位で便は酸っぱいけど臭くはありません。ウンチ、オナラの臭いは健康のバロメーターとなります。気にかけてみてあげてくださいね。 |
【3月の予定】
土曜日:3/7、28 森 3/14 木下 |
【受付より】 麻疹風疹(MR)II期ワクチン
就学前年度4/1〜3/31までの期限つき定期ワクチンです。母子手帳を確認してみて下さい。 |
【病時保育室みどりキッズより】
お母さんと離れてずっと泣いていたA君。すると隣の部屋から手を振る女の子。同じ保育所のお友達Bちゃん。A君はBちゃんに気づき、泣くのをやめました。それから、Bちゃんの部屋を覗いては手を振り嬉しそうにしていました。A君は、お迎えに来たお母さんにお友達のBちゃんがいる事を教え、『保育園でね』とニコニコしながら手を振り帰って行きました。泣くのをやめたのは、お友達の顔を見て安心したのかな?泣き顔を見られて恥ずかしかったのかな? |