もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 咳や鼻水がある普通のカゼも少なっています。咳や鼻水がなく急に高い熱が出るカゼが続いています。夏カゼで熱は過半数で一日程度ですが、3~4日の場合もあります。一部は咽喉に病変のあるヘルパンギーナです。夏カゼの手足口病はわずかです。冬の病気の嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)も少なくなりました。溶連菌性咽頭炎や水痘はわずかです。おたふくかぜ、高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)、ヒトメタニューモウイルス感染症(ウイルス性気管支炎症状)、小学生以上で熱と咳が続くマイコプラズマ感染症麻疹、風疹、RSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)、りんご病、百日咳は見ていません。
【看護師より】 本の読み聞かせ
≪子供にとって読み聞かせは宝物≫
 幼い頃にしてもらった読み聞かせは、親と共有した時間とふれあいがあたたかく楽しいものであればあるほど、幼き日の思い出として大人になっても覚えているものです。読み聞かせは子どもの興味、情緒的発達、想像力、言語能力を刺激し、人間の声は親が子どもの精神状態を落ち着かせるための最も強力な道具であると言われています。

本の読み聞かせのポイント
1.幼児期は膝や椅子の上で抱っこしながら読むなどのスキンシップが大切です。
 テレビを消し、ゆったりとした雰囲気が大切。

2.嫌々でなく楽しく。出来るだけ情感を込めて。
 親子の対話の時間と思って頑張ってください。

3.辛抱強く、何度でもリクエストに答えてあげてください。一時の成長過程です。
 自分から「これ読んで」とか「もう一度読んで」とくれば本に興味を持ったのですから大成功。リクエストがあれば「後で」と言わず、すぐに読んであげましょう。同じ本を読むのは、暗記や字を覚えることに結びつくので非常によいことです。

4.嫌がる時や飽きた時はすぐに止めましょう。
勉強のようにすると嫌がります。習慣づけ、学習が目的ではなく、本の魅力を伝えるのが大切。

5.お母さんだけでなく、出来るだけお父さん、兄・姉も協力して読み聞かせましょう。

6.何を読めばいいか困った時

・2~3歳児は、視力も弱く、思考能力も低いので、大きな図でははっきりした色彩、単純な内容で字が少ないものがよいと思います。
・年長児はよく知られている昔話や歴史物や伝記物が良いと思います。数冊から始まり、多読へと進みましょう。1つのジャンルよりも幅広く読むことをお勧めします。

最終目標は自主的に本に興味を持ち、自分で本を読むようになることです。
【8月の予定】
土曜日:8/2、8/23 森、  8/9 木下
休 診 :8/11(月) 森、   8/18(月)、19(火) 木下
8/13~8/16お盆休み    8/30(土)午後休診
【病時保育室みどりキッズより】 
 7/20、21に開催された全国病児保育研究大会に参加しました。『子どもとお薬』についてのワークショップでは、薬の基本を学びグループに分かれてディスカッションしました。薬の嫌いな子への裏技として一回分ずつゼリーにする(甘いジュースと寒天で薬ゼリーを作る)というものを薬剤師さんから教えて頂きました。お薬で苦労しているお母さん、一度試してみてはいかがですか(^^♪