もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 インフルエンザは、5月末にほぼ見なくなりました。一番多いのは咳や鼻水を伴う普通のカゼですが、咳や鼻水が乏しく急に高い熱が出るカゼも増えています。一部は咽喉に病変のある夏カゼのヘルパンギーナです。この熱だけのカゼも夏カゼの一種と思われます。夏カゼの手足口病も見るようになりました。一方、冬の病気である嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)もまだ多いです。溶連菌性咽頭炎は小流行が続いています。水痘、おたふくかぜ、高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)やヒトメタニューモウイルス感染症(ウイルス性気管支炎症状)はわずかです。RSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)、小学生以上で熱と咳が続くマイコプラズマ感染症、りんご病、麻疹、風疹、百日咳は見ていません。

<磁石のおもちゃ>
 カラフルな磁石で色々な形を作るおもちゃがありますが、それを幼児が飲みこんで腸に穴があく事例の報告があります。このような磁石のおもちゃ幼児に与えるのは危険です。
【看護師より】 食物アレルギーについて
 こどもの食物アレルギーには関心をお持ちの方が多いと思います。頻度の高いものは卵、牛乳、小麦です。これらの食物アレルギーは、初めて食べた時に症状が現れるので、年齢の小さい子に多くみられます。赤ちゃんの時に、卵やミルク、小麦製品を食べて、すぐに口のまわりが赤くなり、蕁麻疹が出現します。しかし、このような食物アレルギーは、年齢が高くなるにつれて、だんだん改善していきます。年齢が大きくなると、少しずつ加熱した食品や、加工食品などは食べられるようになります。小学校に入学する頃には80%くらいのお子さんは食べられるようになります。医師と相談しながら、症状の改善に合わせて、食べる食品を増やしていくようにしましょう。
 一方、アナフィラキシーをおこすことのあるソバやピーナッツなどは、最初は食べられていても途中から症状が出現し、年齢が高くなっても治りにくいので、このような食物アレルギーを持っている方は、知らないうちに誤って食べてしまわないように、食品表示には気をつけるようにしましょう。そのほか、魚介類や果物、野菜類で強い症状を示す方も注意しましょう。
 また、風邪や睡眠不足、過労なども食物アレルギーの悪化要因となりますので、日ごろの日常生活管理に気をつけましょう。
【受付より】 診察終了間際の混雑について
 診療終了間際の混雑が見られます。検査等必要な場合もございますので,時間に余裕を持ってお越し下さい。
【6月の予定】
土曜日:6/7、6/21   森
      6/14、6/28  木下
休 診: 6/14(土)森 
【病時保育室みどりキッズより】 
 月に1~2回呼吸器を装着している幼児をお預かりしています。声は出ませんが、音楽を聞かせたり本を読んであげると、とても良い表情をしてくれるようになりました。お預かりした当初は不安でしたが、今では会える日が楽しみです。