もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 インフルエンザは、1月はほとんどがA型でしたが、2月中旬からB型が増えてきていました。インフルエンザはもともと1週間程度で自然に治る病気ですが、今年は2~3日で解熱する子が多いです。嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)も引き続き流行中です。一番多いのは咳や鼻水を伴う普通のカゼです。RSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)、高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)と溶連菌性咽頭炎は多くはありませんが続いています。水痘は少なくなりました。おたふくかぜは稀です。小学生以上で熱と咳が続くマイコプラズマ感染症、りんご病、麻疹、風疹、百日咳は見ていません。
【スマホと子育て】
 2/22・23福岡で開催された「スマホ社会と子どもたち」ファーラムに参加しました。その研修会の資料によると1歳児のお母さんの70~80%はスマホを使用している。子育てで困ったら、ネット検索やネット相談が70%、友人に相談60%、親に相談60%とのことで、スマホをはじめ色々なメディアを利用されていることを知りました。なくてはならない機器ですが、上手な使用が必要です。
 哺乳中の赤ちゃんは時々吸うのを止めてお母さんの顔を見ます。授乳中のスマホの操作やテレビを観るのは止めましょう。授乳中は赤ちゃんに語りかけ、目と目を合わせるようにしましょう。お母さんの笑顔、声や匂いで赤ちゃんに安心と親への信頼が育まれます。子どもの心の安定が育ちます。
赤ちゃんをスマホのアプリであやしたり、知育アプリの使用はお勧めできません。赤ちゃんの動きにお母さんは声かけと笑顔で反応してあげましょう。お母さんとの言葉や表情の応答によって赤ちゃんの心が育ち、知恵が付いていきます。
 「鬼から電話」子どもは鬼が虚構とは知りません。恐怖感が芽生えます。心の安定が阻害されます。
 「知育」多くはゲームです。将来ゲーム漬けになるかもしれません。スマホを止めて、絵本やおもちゃで一緒に遊びましょう。子どもは体を動かすことが大好きです。

(日本小児科医会の提言2004)
 2歳までのテレビ・ビデオの視聴を控えましょう。
(アメリカ小児科学会の注意喚起2011)
 2歳以下の子どものテレビ・ビデオの教育的効果の証明はない。健康を阻害する可能性がある。
【受付より】 
 麻疹風疹II期ワクチンはお済ですか?
 就学前年度4/1~3/31までの期限付きワクチンです。期限が過ぎたら自費(8000円)になります。大切なワクチンなので、今一度、母子手帳を確認してみてください。
【3月の予定】
土曜日:3/1、3/15、3/28  森
      3/8、3/22      木下
【病時保育室みどりキッズより】 
 栄養士として神崎と山下がスタッフに入りました。愛情たっぷりのご飯とおやつを楽しみにして来てください。よろしくお願いします。