もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 咳や鼻水を伴う普通のカゼが増えてきました。RSウイルス感染症(乳児がかかると気管支炎が重症化することがある)は多くはないですが少し増えました。咳や鼻水がなく高い熱が出るカゼは減ってきました。夏カゼの手足口病やヘルパンギーナはわずかです。水痘は流行中の保育園・幼稚園があります。高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)や小学生以上で熱と咳が続くマイコプラズマ感染症、溶連菌性咽頭炎は少しです。インフルエンザ、おたふくかぜ、りんご病、麻疹、風疹、百日咳は見ていません。
【教えてドクター(中国新聞)】
 中国新聞に平成22~25年に連載された「教えてドクター」は私もいくつか原稿を書きました。今秋県の子育て支援ポータルサイト「イクちゃんネット」に掲載されました。
http://www.ikuchan.or.jp/navi/cat5166/
 とてもきれいに整理され利用し易いサイトになっています。
【看護師より】 こどもの乾燥肌について
 乳幼児の肌はすべすべして気持ちがよいものです。しかし生後4か月くらいから皮脂量が大幅に減り、皮膚も薄く水分保持力は十分ではないため極端に乾燥してきます。秋から冬にかけて湿度が低下し皮膚はさらに乾燥しやすい状態になります。乾燥肌は皮膚がカサカサになり、表面が粉をふいた状態です。乾燥肌を放置すると皮膚が知覚過敏になり痒みを感じ、湿疹となります。痒いと掻き、皮膚のバリア機能が低下し細菌やウイルスの感染がおこりやすく痒みはさらに増し悪循環に陥ります。このようにならないためにも、冬場のスキンケアは欠かせません!

日常生活の注意点
1. 清潔に保つこと      
こどもは、大人に比べたくさんの汗をかきます。お風呂で皮膚についた汚れなどを、弱酸性の石鹸で泡立ててやさしく洗い、しっかり洗い流しますお風呂の湯の温度が高いと、皮脂を奪いすぎてしまいます。お湯は38~40℃くらいのぬるめに設定し、さっと入れてあげることが大切です。

2. 保湿と保護
保湿剤には、皮膚からの水分の蒸発を防ぎ、皮膚に潤いを与えると同時に、低下した皮膚のバリア機能を改善する働きがあります。保湿剤は1日に2回程度塗るのがよいでしょう。朝と夜は入浴直後15分以内に塗るのが効果的です。まずは保湿効果の高いローションを全身にたっぷり塗ってください。とくにカサカサが気になる部位にはクリームをプラスしてください。

3. ふんわり衣類
刺激の少ない木綿を使用し、毛羽立ったウールや化繊などは直接肌にふれないようにしましょう。
湿疹がひどい時は、医療機関を受診し、早めの治療をお奨めします。
【12月の予定】
土曜日:12/7、12/21   木下
      12/14、12/28  森

◇年末年始の診療時間について◇
12月30日(月)午後~1月4日(土)休診します
1月6日(月)から平常通り診療します。
今年も1年間お世話になりました。来年もよろしくお願い致します。