もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 10月半ばから気温が下がり、咳や鼻水のお子さんが増えました。もちろん発熱を伴うこともあります。夏から続いている熱のみ1~2日のカゼは減少傾向ですが見られています。RSウイルス感染症は、乳児がかかると気管支炎が重症化することがある冬の病気ですが、多くはないものの夏から患者さんが続いています。例年11~12月に多くなりますので注意が必要です。小学生以上で熱と咳が続くマイコプラズマ感染症はみられています。嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)は10月下旬から増加し始めました。溶連菌咽頭炎は多くありませんが、寒くなれば増える病気です。高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)、水痘、おたふくかぜは少しです。りんご病、麻疹、風疹は見ていません。
【看護師より】 予防接種後のアナフィラキシーショックについて
 先日、接種後の死亡例の報道がありました。ワクチンとの因果関係はわかりません。注射後のアナフィラキシーショックも考えられます。これはワクチンをはじめすべて薬や食べ物で起こる可能性があります。
 アナフィラキシーは、蕁麻疹などの皮膚症状、喘息などの呼吸器症状、血圧低下などの循環器症状、嘔吐などの消化器症状など複数の臓器に起こるアレルギー反応です。アナフィラキシーで強い血圧低下・意識消失がある場合がアナフィラキシーショックで、生命に関わります。ワクチン接種後の最も重篤な副反応はこのアナフィラキシーショックです。特に強いショックは接種直後の数分内に起こります。接種後10-20分は院内でお子さんの様子観察をお願いします。当院では副反応へすばやく対処できるように準備しております。顔色、呼吸状態、発疹等変化があればすぐスタッフにお知らせ下さい。
 なお、同時接種によってアナフィラキシーが強く現れる事はありません。
【診療について】 
 医師2名体制になって、半年がたちました。患者さんの振り分けは前回診察した医師だったり、希望に応じてしています。もし、医師のご希望がありましたら、遠慮せずにスタッフに声を掛けて下さいね。また、1名の時と2名の体制の曜日で、待ち時間に若干の影響が出たりしています。1名の診療の時は少し待っていただくようになると思いますのでご協力下さい。
【土曜日午後の診療担当医とその他変更】 
土曜日午後:11/10・24 森
        11/17 木下 
11/8(木)予防接種 木下のみ
11/10(土)午前中 森のみ
11/11(日)19~23時:森が舟入病院で急患診療
【受付より】 予防接種券について
 予防接種に来られる際(BCG・DPT・麻疹、風疹・日脳)には後ろに付いている無料券を記入してきて下さるようお願いします。
【院長の一言】 山本五十六の言葉
 「やって見せて 言って聞かせて やらせて見て ほめてやらねば 人は動かず」
【病時保育室みどりキッズより】 
 10月より保育士が時々健診と予防接種の時間に手伝いに降りています。何か気になるような事や聞いてみたい事があれば遠慮なく声をかけてください。少しでもお力になれたらうれしいです。