もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 はやっている病気がほとんどありません。熱が1~2日の夏カゼも減りました。熱は高いのですが咳や鼻水はほぼなく、活気のある子が多いです。自然に治ります。咽喉が赤く口内炎のできる夏カゼのヘルパンギーナもおられますがわずかです。例年は高熱が3~5日続きますが、今年は1-2日で下がり、口内炎もひどくなく症状が軽い印象です。もう1つの夏カゼである手足口病はほとんど見ません。嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)はわずかですが受診があります。咳や鼻水がある普通感冒もありますが、少ないです。溶連菌咽頭炎や高熱が持続するアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)、水痘、マイコプラズマ感染症は少しです。おたふくかぜ、りんご病、麻疹、風疹は見ていません。
 9月も感染症は少ないでしょう。下旬ころから喘息が増えるかもしれません。
【看護師より】 ポリオが生ワクチンから不活化ワクチンになります!!
 ポリオはポリオウイルスが口から入り喉や腸内で増殖する病気です。ポリオウイルスが脳や脊髄に到達するとその部分の細胞が破壊されて、麻痺の症状を起こします。日本では1964年から生ポリオワクチンが開始となりました。1980年以降はポリオ患者の報告はありませんが、生ワクチンによるポリオ麻痺が100万接種に約1回発症しています。今回、9月からポリオ麻痺が起きない不活化ワクチンに替わります。不活化ワクチンですので、接種部位の腫れや発熱などのリスクはあります。または4回の注射が必要ですので、4回忘れないように接種しましょう。

<接種対象>

 生後3ヶ月から接種可能

<接種方法>
 1.生ワクチン2回飲んだ方→接種の必要なし
 2.1回生ワクチンを飲んだ方→初回接種2回、追加接種1回
 3.生ワクチンを1回も飲んでない方→初回接種3回、追加接種1回
 4.自費で不活化ワクチンを受けられていた方→残りの回数を接種
 例)自費で1回接種していた方→残2回と追加
   自費で2回接種していた方→残1回と追加

<接種間隔>
 1回目から3週間後に接種
 追加接種は3回目から1年~1年半後(6ヶ月後から可)に接種します。
 ワクチンの種類がたくさんあるのでよくわからないと思います。次回のワクチンや接種間隔等ご不明な点があれば、医師・スタッフにご遠慮なくご相談くださいね。
【院長の一言】 自己肯定感
 日本の子どもはアメリカ、中国と比べて自己肯定感が低いそうです。まず、親がお子さんを認めてあげましょう。子どもは親に褒められたいものです。
【土曜日午後の診療担当医とその他変更】
 土曜日午後:9/1・8 森、9/15・29 木下 
 9/18(火)森診療(木下休診)
【受付より】 予防接種券について
 予防接種に来られる際(BCG・DPT・麻疹、風疹・日脳)には母子手帳の別冊に付いている接種券を記入してきて下さるようお願いいたします。