もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 インフルエンザは12月初めから毎日2〜3人で続いていましたが、1月下旬から増加しました。医院の周りが流行期に入ったようです。1例B型でしたが、それ以外は全てA型です。例年発熱が5-7日続くお子さんが2割くらいありますが、今年は1日〜2日の発熱が多く、熱が長いお子さんはほとんどいません。流行はもう1〜2週続くでしょう。インフルエンザ以外の発熱もインフルエンザ以上にあります。普通のカゼも流行っています。熱がなく咳や鼻水が続くお子さんも季節柄多いです。嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)も流行が続いています。乳児がかかると気管支炎が重症化することがあるRSウイルスは、少なくなりましたが、あります。小学生以上で熱が続き咳がひどくなるマイコプラズマと思われる患者さんは少なくなりました。水痘は流行中の保育園や幼稚園があります。溶連菌感染症も少しあります。おたふくかぜは小さな流行があります。アデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)やりんご病は極くわずかです。麻疹、風疹は見ていません。
【看護師より】 インフルエンザについて
 今年もインフルエンザの季節がやってきました。今流行っているのは、A型香港です。比較的みんな高熱も続かず、咳もそこまでひどくないように思います。

☆ 家庭でのケア☆
安静と保温;
 無理にお布団でじっとする必要はありませんが、お部屋を暖かくし、静かに遊べる環境を作ってあげましょう。
食事と水分;
 発熱時は体から水分がたくさんうばわれます。イオン水やお茶を少しずつこまめに与えてあげましょう。食事はお粥等炭水化物を中心に胃に負担がかからない食べ物をあげましょう。
解熱剤;
 38.5度以上が目安ですが、元気であれば使わなくてもかまいません。ぐったりして水分が取れないようなら使ってあげましょう。
抗ウイルス剤;
 発病48時間以内なら効果があると言われていますが、平均して熱が1〜2日短くなる程度です。
登園・登校;
 解熱後丸2日たっていれば可能です。治癒証明が必要となる場合があります。
【待合室の本の紹介】 【100%あらたくん】
 自閉症の子どもと、その家族の日常を理解することができる、マンガエッセイです。
【テレビと発語の発達】 
 今、身の回りにはテレビ、携帯電話、パソコン等、コンピューターによる情報が溢れています。赤ちゃんが声を出すと、親御さんも反応して声をかける、玩具の音が出る等、赤ちゃんは自分のしたことに反応がある事で成長していきます。テレビやビデオは一方通行なので反応が返ってきません。言葉の発達が遅い原因に英語の教材を繰り返し見せていた事例もありました。しっかり子供に反応をかえしてあげ、なるべく2歳まではテレビやビデオは控えて、手遊びや絵本等で遊んであげましょう。 
【病時保育室みどりキッズより】 
 同じ保育園に通うAちゃんとB君。みどりキッズを利用されていましたが、一緒になったのは今回が初めてでした。顔を見るなり二人は大感激!「Aちゃん、B君が、大大大好きなんよ」「B君もAちゃんが大大大好き!」「ラブラブよね〜」と一日中仲良しの二人でした。