もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 鼻水や咳のある普通のカゼが多いです。寒くて湿度が下がる季節なので、乳幼児では鼻水や咳がなかなか治りません。夏から続いている熱だけのカゼが未だみられていますが、これから減るでしょう。嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)は11月下旬から増えてきています。乳児がかかると気管支炎が重症化することがあるRSウイルスは、11月には20人くらい陽性でした。12月も続くと推測されます。小学生以上では熱が続き、咳がひどくなるマイコプラズマと思われる患者さんが続いています。水痘は流行中の保育園があります。溶連菌感染症、りんご病はわずかです。おたふくかぜ、アデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)はほぼゼロです。麻疹、風疹は見ていません。インフルエンザは当院ではまだです。インフルエンザらしい患者さんもおられません。11月末西区の小学校でインフルエンザのよる学級閉鎖がありました。そろそろ流行ってくるでしょう。
【看護師より】 嘔吐下痢症について
 毎年この時期になると吐いたり、下痢したりする子が増えます。ウイルス性胃腸炎、いわゆるお腹の風邪です。原因はロタ、ノロ、アデノウイルス他いろいろあります。
 この病気はまず、嘔吐から始まります。嘔吐は半日から一日で止まります。小さい子ですと、1回2回でなく5〜6回吐く子も多いです。38度〜39度の熱が出る場合もありますが、比較的あまり高熱は出ないように思います。嘔吐が止まったかと思うと、次は下痢になります。下痢も一日に数回みられます。下痢は白っぽい事もあり、ロタが疑われますが、症状的には他の胃腸炎とそれほど格差はありません。ただし、ロタウイルスでは極まれに痙攣を起こす事があります。
 家でのケアとしては、水分を少しずつこまめに与えましょう。食事は消化のいい物(お粥、うどん等)を少しずつ与えましょう。欲しがらない時は無理に食べさせる必要はありませんが、水分摂取はさせましょう。下痢はお尻かぶれを起こす事もあるので、しっかりお湯で流してあげたり、頻回におむつを変えてあげましょう。
 また、今年からロタウイルス予防として、ワクチンが出来ました。生後2ヶ月以上から5ヶ月未満が対象です。ロタウイルスのみで、他のウイルスの胃腸炎を予防する事はできませんが、重症化を予防する事ができます。料金は1回1万4千円です。2回内服接種となります。
【受付より】 年末・年始のお知らせ
 12月30日(金)〜1月4日(水)まで
 12/31(土) 1/1(日)9時〜14時舟入病院で救急診療に出務します。
☆インフルエンザワクチン
 11/25ワクチンが確保できたので受付を再開しましたが、11/28確保した人数が埋まりました。今後のワクチン確保が不明なので次回受付は未定です。1回目の接種をされた方の2回目のワクチンは確保しております。
【病時保育室みどりキッズより】 
 みどりキッズは部屋が3つあり、各部屋の様子がわかるようになっています。小さな部屋で過ごす子は時々広い部屋に行きたがります。広い部屋の子達は洗面所や調理室の入口を好み、遊びます。子供達はどうやら広いお部屋のかくれんぼできる場所が好きなようです。