もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 気温が下がってきて、鼻水や咳のある普通のカゼが増えてきました。気管支炎や喘息のように咳・痰の症状のお子さんも増えています。夏から続いている熱だけの夏カゼはみられていますが、だいぶ減りました。夏カゼの1つの手足口病は見なくなりました。嘔吐下痢症(感染性胃腸炎)は1日1人くらいですが、これから増えるでしょう。今テレビで流行が報道されているRSウイルスは、乳児がかかると気管支炎が重症化することがあります。10月下旬からRSウイルスが見られるようになりました。例年11〜12月には100人くらい受診されますので、今月から増えると考えています。小学生以上では熱が続き、咳がひどくなるマイコプラズマと思われる患者さんが続いています。水痘は流行中の保育園があります。溶連菌感染症はわずかです。おたふくかぜ、アデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)はほぼゼロです。麻疹、風疹は見ていません。インフルエンザは南区はまだですが、10月末から安佐南区の幼稚園で集団発生始まっているそうです。

☆水谷修氏(夜回り先生)の講演を聴きました。
「叱られてばかりいると、不登校、非行、いじめをする子、いじめられる子になり易い」そうです。子どもは親に褒められたいし認められたいものです。お子さんを優しい気持ちで見守ってあげて下さい。
【看護師より】 RSウイルスについて
 例年では冬季の寒い時期に流行しますが、今年は6月頃から全国的に乳幼児の間でRSウイルスが流行しています。潜伏期間は4〜5日で、鼻汁や咳による接触・飛沫感染です。症状は、4〜5日程度の高熱・湿った咳・粘っこい鼻汁等があります。マスコミで話題になって大変恐ろしい病気と思われていますが、生後1歳までには半数以上が、2歳までにはほぼ100%の児が初感染を受けるとされています。残念ながら一生に1回というわけではなく何度も感染します。年長児では比較的軽症ですが、乳児が感染すると、呼吸器の発達が不十分な事から細気管支炎になり、呼吸不全になる危険性がありますが、きちんと処置をすれば必ず治る病気ですのでご安心下さい。ご家庭でのケアは、熱が続くので冷やしたり、坐薬を使用する。咳がひどくなるので、家の加湿や咳込んだ時には体を起こして背中をポンポン叩いてあげると痰が出しやすくなるでしょう。鼻汁も多いので、お風呂上り等に家庭用吸引器でいいので吸ってあげましょう。当院でも鼻吸いや、場合によっては気管支拡張剤の吸入を行ったり、その子に応じて適切な処置をしています。咳がひどくなったりミルクが飲めなくなる等の時は入院の可能性もあります。完全に治るまでは2週間はかかります。
【受付より】 アイチケットについて
 予防接種時間以外にワクチンに来られる方はアイチケットを利用されると便利です。
【インフルエンザワクチン状況】 
 今年は充分量のワクチン確保ができていません。現在確保しているワクチンがなくなり次第予約受付は終了しますので、ご了承下さい。
【病時保育室みどりキッズより】 
 8月の終わりに広島市主催の研修会に参加してきました。今回は「乳幼児の病気の対応について」「保育所保育指針からの学び」の講義を聴き、造形遊びを学びました。病気対応については、日頃の保育と照らし合わせながら聴く事ができ、勉強になりました。