もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 インフルエンザは2月上旬がピーク(15〜20人/日)でした。その後少し減少しましたが、なお1日10人前後で続いています。2月入りA型が減り、B型が増えました。2月下旬ではA型よりB型がやや多いくらいです。インフルエンザの熱は5〜6日続くお子さんがおられますがわずかです。大半は2〜3日で解熱しています。しかし、1度解熱して再び1〜2日発熱がある子も2〜3割おられます。全体的には全身状態のよい子がほとんどです。
 普通のカゼも多いです。乳児がかかると重症化することのあるRSウイルス気管支炎はかなり減少しましたが未だ見ます。嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)は少ないながら続いています。溶連菌感染症、アデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱) 、りんご病は小流行中です。水痘、マイコプラズマ気管支炎はわずかです。麻疹、風疹、おたふくかぜ、百日咳は見ていません。
【看護師より】 りんご病について
 一部の保育園でりんご病が流行っています。りんご病とは、ヒトパルボウイルスB19の感染でおこります。空気感染で、潜伏期間は10〜20日前後です。
 症状は、その名の通り、左右の頬や手足が紅くなり、痒みを伴うこともあります。お風呂の後や運動後に赤みが増します。その他の症状は、軽い風邪症状がでる事もあります。紅くなった時には感染力はない為、元気であれば保育園には行ってもかまいません。診断は紅くなってから気付く事が多い為、感染は防ぎようがないと思います。治療としては特効薬がないので自然に経過をみるしかありませんが、だいたい1週間ぐらいで症状は治まるでしょう。
 合併症としてまれですが、関節炎や血小板の減少や貧血が起こる事もあります。また、妊婦さんは特に注意が必要で、罹患すると流産の恐れがあります。今年は、りんご病にかかり、インフルエンザもダブルでかかった子もたくさんいました。
【受付より】 
 インフルエンザの流行に伴い、待ち時間が多くなってご迷惑をかけております。携帯で予約できるiチケットもありますのでご利用下さい。
【ヒブ・肺炎球菌ワクチン予約状況】 
 1月からの無料化に伴い、予防接種時間内での予約が取れにくい状況にあります。生後2ヶ月から接種できるので予定がわかれば早目の予約をお勧めします。当日来られなかった場合、キャンセル扱いとなり、予約を取り直していただくようになりますのでご了承下さい。
【麻疹風疹II・III・IV期の対象の方へ】 
 接種券が届いている患者さんは、3月までに接種しましょう。有効期限が過ぎると自費で8000円となります。母子手帳の確認をお願いします。
【病時保育室みどりキッズより】 
 今年に入ってから2、3年ぶりにご利用される方が沢山いらっしゃいました。「ママがいい」と泣いて来ていた子供達が、小さなお友達の鼻汁を拭いてあげたり、泣いていると抱っこしてあげようとしたり…。心も体も大きく成長している姿にビックリさせられ、とてもうれしく思いました。
【みどりキッズご利用のお詫び】 
 2月はインフルエンザの流行に伴い、利用者が多く、普通の風邪の子をお断りする事が多かったので申し訳なく思っています。3月はそろそろ落ち着いてほしいと思っております。