もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 10月中旬から咳と鼻水の普通のカゼが増えています。夏に多かった熱が1〜2日のカゼは少しになりました。乳児がかかると重症化することのあるRSウイルス気管支炎は少しずつ増えていますが、例年ほどの流行はまだありません。感染性胃腸炎(嘔吐下痢症)は11月半ばから急増し、流行中です。ウイルスは1つではないようで既に2回罹ったお子さんがおられます。感染力はとても強いですが、子どもでは重症化することはほとんどないので、消化のよい食事を与えて症状が治まるのを待ちましょう。溶連菌感染症も増えてきています。水痘、おたふくかぜは流行している保育園・幼稚園があります。アデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱) とマイコプラズマ気管支炎は極わずかです。麻疹、風疹、りんご病は見ていません。
 インフルエンザは、10月に佐伯区、安佐北区でみられ、11月は南区でも2〜3人患者さんが出ましたが増加しませんでした。11月末現在、広島市ではほとんど患者さんが発生していない状況です。気温が低下し乾燥してきましたので、いつ流行が始まってもよい気候です。流行初期は、感染経路が分かることが多いので、周囲の情報に気を付けて下さい。
【看護師より】 子どもと風邪
 お母さんからもらった赤ちゃんの免疫は生後6ヶ月を過ぎるとほぼゼロになります。その為、風邪にかかりやすい状態になります。特に集団生活に入ると次々に風邪にかかり、治ってもまた熱が出たという事はよくあります。また、同じ風邪にかかっても症状がしっかり出る子とそうでない子がいます。親御さんから「うちの子はずっと風邪をひいている、弱いのでしょうか?」と言われますが、それは普通です。子どもの時にしっかり と免疫を貯めて、強い体になっていくのです。
 病院に行く目安ですが、親御さんから見て、咳・鼻でしんどそうと思われたら受診した方がいいでしょう。生後3ヶ月未満の発熱は必ず受診して下さい。薬は病気を治すものではなく、症状をやわらげるものです。薬を飲んだからといってすぐに治るものではありません。また、抗生剤はウイルスには効きません。実際に病気や年齢によって違いますが子どもは気管支の粘膜が弱いので、完全に治るまでには2〜3週間はかかります。それまで大変でしょうがひどくならないように、しっかり看てあげて下さい。一番のお薬は親御さんの温かい看護と休養、食事等基本的な事です。
【受付より】 年末・年始のお知らせ
 12月30日〜1月4日までお休みします。
 1月10日(月・祝)は休日当番医です。

 舟入病院の救急診療に行きます。
 12月19日(日) 19〜23時
 12月31日(金) 9〜14時
【インフルエンザワクチン状況】 
 12月に入ってワクチンの接種も少なくなり予約は取れやすい状況です。
【病時保育室みどりキッズより】 
 保育室は年齢の低い子が、利用が多いのですが小さい子の2〜3ヶ月の成長は著しく、この前できなかった事ができていたり、お喋りが上手になっていたりビックリさせられます。会話が成立しなくても話をしていると、楽しく心があたたかくなります。