もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 インフルエンザBを4月は11人診ました。限定的に流行っているようです。新型インフルエンザは2月下旬からゼロです。一番多いのは普通のカゼです。熱が4〜5日続き咳もひどくなるウイルス性気管支炎は減少しましたがまだみられます。咳や鼻水のなく熱だけが1〜2日あるカゼは続いています。嘔吐下痢症は減りましたが持続中です。水痘とおたふくかぜは小流行中の保育園・幼稚園があります。手足口病が増えています。溶連菌感染症やアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)は極くわずかです。りんご病は3月に1人おられました。麻疹、風疹は見ていません。
【開業10年のご挨拶】
 体力が低下し勤務医を続けることが困難になり、平成12年4月に開業医になりました。開業時に「質の高い医療」と「子育て支援」を目標にしましたが、開業医の仕事は予想外に広範囲にわたり学ぶことの連続で、スタッフと共に学習してきました。
 子どもは病気に対して免疫がなく、体も未熟なため何度も病気に罹ります。でも大抵は子ども自身の力で病気を治します。医師の仕事はそのサポートと思っています。しかし、数少ないものの重症の病気もありますので、適切な診断と治療は小児科専門医として基本と考えています。
 病気のことや家庭でのケアの説明は、子どもの病気がスムーズに治るための重要なことです。この説明は病気に対する親御さんの不安を軽減するという子育て支援の1つとも考えています。診察室での話だけでは不十分と思い、開業以来、毎月、院内たより「みどりまちキッズ」を発行してきています。また、地域での子育て支援の1つとして、平成16年からは病児保育を開始することができました。年々利用者が増えていて、スタッフ共々大変嬉しく感じています。
 予防できる病気は予防することが基本です。子どもを病気から守るため、これからも予防接種の重要性の説明を継続していきます。
 医院外の、保健センターや学校・保育園での仕事や医師会活動も地域の小児保健医療を向上させるため大切と考えて、これからも続けて行きます。
 学会や講演会に出席して、最新で標準的な医療の研修も続けます。
これからも「「あってよかった」と思われる医院をスタッフと共に目指します。
【受付より】 「明細書」の発行について
 当院では領収書と別に、診療内容の詳細がわかる明細書を今年度より患者様に発行しています。明細書には使用した薬剤の名称・検査内容・点数が記載されています。発行を希望されない方は受付にお申し出下さい。
【日本脳炎ワクチンについて】
 4月から一部負担金なくなり無料になりました。奨励接種となりましたので、受けていないお子様は打ちましょう!1期の接種券は7歳半までしか使えませんので注意しましょう。2期のお子様については広島市は未だ調整中ですのでご了承下さい。
【病時保育室みどりキッズより】 
 1才半と1才のお子さんを受け持った時、「ウンウン」を換えようねと言葉をかけていると1才半の女児が新聞紙を広げオムツを渡してくれました。私達の行動をよく観察していると感心させられると同時に日頃の言動に注意して保育に従事しなくてはいけないなと思った1日でした。