もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 インフルエンザは今年になってわずかになり、2月下旬からはゼロになっています。季節性インフルエンザが出たという話を聞きますが、当院では未だです。一番多いのは普通のカゼです。咳や鼻水のなく半日程度の熱だけカゼもあります。嘔吐下痢症が流行しています。症状は多くの子どもで軽いですが、複数のウイルスがいるようで既に3回くらい罹患したお子さんがいます。水痘とおたふくかぜはわずかに流行しています。手足口病も小流行中です。溶連菌感染症やアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)も極くわずかです。麻疹、風疹、りんご病は見ていません。
【病時保育室の昨年の利用報告】
<利用、キャンセル、お断り>
昨年の利用総数はのべ1,293人でした。一昨年が1,085人でしたので、少し増えました。病児保育の認知が進んできたせいと新型インフルエンザでの利用数の増加と思われます。月別では12月が最多でのべ136人でした。これはインフルエンザが多かったためと思われます。最少は3月と10月ののべ87人でした。10月が新型インフルエンザ患者が多かった月ですが、親御さんが仕事を休むことができたので利用が少なかったかもしれません。予約のキャンセルは、病児保育では多いのが一般です。昨年は総キャンセル数が460人で、最多は12月の61人、最少は5月の22人でした。みどりキッズは部屋を3つに分けることができますので、3種の病気まで利用いただけますが、4種になるとお断りをしないといけません。また予約数が多過ぎてもお断りをせざるをえません。昨年の利用のお断りは、総数185人でした。最多は12月34人で、最少は2月5人でした。予約された方でキャンセルされる方はできるだけ早く連絡をいただければ、他のお子さんに利用していただけます。ご協力をお願いいたします。

<病気の内訳>
急性上気道炎(いわゆるカゼ)38%、急性下気道炎(気管支炎や肺炎)5%、インフルエンザ17%、おたふくかぜ17%、水痘7%、アデノ2%、RSV感染症1%、感染性胃腸炎4%、流行性角結膜炎4%、その他2%でした。その他には伝染性膿痂疹、中耳炎、溶連菌感染症、脳性麻痺の逆隔離などの利用がありました。
 たくさんのご利用をいただき、子育て支援の一環としてお役に立てていれば嬉しく思います。病児保育室についてわからない事や不安な事があればお気軽にスタッフにご相談下さい。
【ワクチンについての新情報】
 Hibワクチンについては予約が月に3名分しか入荷しない為、患者さんには大分待っていただくような状況です。現在秋まで予約いっぱいです。
 肺炎球菌ワクチンが入荷予定です。生後2ヶ月から接種可です。代金は1回1万円の予定です。
ワクチンについてお気軽にご相談下さい。
【経口補液の作り方】
 嘔吐下痢症が増えています。自宅でも簡単に作れる経口補液のレシピを紹介します。
砂糖40gと食塩3gを湯冷まし1リットルに溶かし、かき混ぜる。果汁(レモン等)を入れると飲みやすくなります。脱水予防、改善に役立ちます。
【病時保育室みどりキッズより】 
 保育室では、よくみんな歌を唄います。童謡や子守歌、テレビの主題歌、時には即席の歌も唄ったり…。ふと口ずさんだ歌を子供達が唄ってくれると、こちらも嬉しくなります。