もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 インフルエンザは12月中旬から急減し始め、1月には1人/日程度になりました。季節性インフルエンザウイルスは広島県・広島市のウイルス検査では検出されていません。今迅速検査でインフルエンザA陽性であれば新型です。乳児がかかると重症化することのあるRSウイルス気管支炎は1月には減少してきました。普通のカゼもたくさんあります。多くはありませんが熱だけのカゼもあります。嘔吐下痢症は多いですが、症状は軽く嘔吐1〜2回の子も珍しくありません。水痘とおたふくかぜはわずかに流行しています。手足口病も小流行中です。溶連菌感染症やアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)も極くわずかです。麻疹、風疹、りんご病は見ていません。
【看護師より】 RSウイルスについて
 新型インフルエンザも一段落しましたが、乳幼児の間でRSウイルスが流行しています。年長児では軽症ですが、特に乳児がかかると細気管支炎になって呼吸不全の危険性がある病気です。
 症状は、高熱・湿った咳・粘っこい鼻汁等があります。ご家庭でのケアは、熱が続くので冷やしたり坐薬を使用する。咳がひどくなるので、家の加湿や咳込んだ時には体を起こして背中をポンポン叩いてあげると痰が出しやすくなるでしょう。
 処方されたお薬は忘れずに飲ませましょう。鼻汁も多いので、お風呂上り等に家庭用吸引器でいいので吸ってあげましょう。当院でも鼻吸いや場合によっては気管支拡張剤の吸入を行ったり、その子に応じて適切な処置をし、経過を観察しています。咳がひどくなったりミルクが飲めなくなる等の時は入院の可能性もあります。完全に治るまでは2週間はかかります。長くなって心配とは思いますが、気長に回復を待ちましょう。
【薬だけの処方はあり?】
 「薬だけ下さい」と言われる事があります。子どもさんの症状が変わらなかったり連れて来て他の風邪をもらうのではないかと不安もあると思います。しかし、患者さんの状態や症状を観察し、それにあった薬を処方しなければなりません。薬局で売っている薬は安全性を重視して若干作用の弱い薬を置いてあります。病院で処方される薬は、作用が比較的強い物が多いので、子供さんに合うか、診察してからの処方になります。
【新型インフルエンザワクチンについて】
 12月はワクチンの人数制限もあり、ご迷惑をおかけしましたが、随時ワクチンの予約を受け付けています。大人の方も大丈夫です。受験シーズンなので希望される方は早めに予約して下さい。
【受付より】 休日当番医のお知らせ
 2月28日(日)は休日当番医です。朝9時から夕方6時までです。具合が悪くなられたら受診して下さい。
 月初めや久しぶりに来院された際は、保険証、乳児医療証の提示をお願いします。乳児医療証は有効期限がありますので、切れていないかチェックしておきましょう。
【病時保育室みどりキッズより】 
 1歳くらいになるとお皿におもちゃの野菜等を入れ食べる真似をして楽しんでいます。それ以降は年齢に応じて無限の発展が待っています。シェフのような料理、お母さんごっこ、お買い物ごっこ…その中で子供達は本当に大人をよく見て観察していると感心します。時々一緒におままごとをしてみるのも楽しいですよ!