もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 インフルエンザは10月から急増し、11月半ばで横ばいとなり、12月中旬から急減し始めました。12月末では3〜4人/日程度になりました。季節性インフルエンザウイルスは広島県・広島市のウイルス検査では検出されていません。乳児がかかると重症化することのあるRSウイルス気管支炎は12月に急速に増加しました。軽症では検査していませんが、中等症以上で検査して30〜40人陽性で、3人入院になっています。普通のカゼもたくさんあります。わずかですが熱だけのカゼもあります。嘔吐下痢症は12月に増えましたが、症状は軽く嘔吐1〜2回の子も珍しくありません。水痘とおたふくかぜはわずかに流行しています。手足口病も年末に数人受診されました。溶連菌感染症やアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)も極くわずかです。麻疹、風疹、りんご病は見ていません。
【インフルエンザ診療の感想】
 インフルエンザが増えた10月半ばからは、患者さんを診ても診ても、カルテが増えて、追いかけられるような強い焦りを感じながら診療をしていました。全力で駆け足のような速度で診察をしても、熱の子どもを2時間も3時間も待たせなければいけなくて申し訳ないと思いながら診療をしていました。私は子どもを診るのは好きなのですが、流行中は子どもとおしゃべりをしたり、親御さんに病気の説明をする時間がとれず、流行が2ヶ月続いた最後の頃は朝医院の玄関を開けるのが怖いと感じることもありました。今年は、何十年に1度の流行が過ぎて穏やかな年であることを祈っています。

<インフルエンザの重症度について>
12月中旬のデータで推定患者数1,500万人、死亡120人、死亡率0.0008%。
参考:季節性インフルエンザ推定死亡率0.05%
【看護師より】
 新型インフルエンザ大流行!昨年はすごかったですね。私達も準備や心構えがないまま流行期に入ってしまい、患者さんへの対応が不十分な点があったと思います。申し訳なく思って反省しています。また、マスコミや報道の影響もあり、親御さんも子供さんが新型インフルエンザにかかってしまって不安だったと思います。予想より重症になる子供さんが少なく私達も安心しています。
 忙しい中、温かいお言葉やねぎらいのお言葉をいただき、ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。患者さんの温かい心が何よりの元気の活力になりました。おかげでスタッフ全員、元気に乗り切る事ができました。今年もみなさんのかわいい笑顔が見れるよう小児科の看護師として温かい看護をしていきたいです。
【受付より】
 新型ワクチンにおいては、問い合わせをたくさん頂きましたが、電話や直接来院された患者さんに充分に対応できない点があり申し訳ございませんでした。今後、いろいろ話し合って改善策を考えていきたいです。本年もよろしくお願いいたします。また、事務の保田が(実習生)入りましたので暖かな目で見て下さい。
【病時保育室みどりキッズより】 
 21年度のご利用合計が1293名、お断り合計185名、12月の利用が136名、お断り合計34名でした。今後も質の高い病児保育を目標としております。

 本年もよろしくお願いいたします。