もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 8月下旬に広島市はインフルエンザの流行期になり、広島市衛生研究所での遺伝子検査ではインフルエンザAは全例新型インフルエンザですので、迅速検査でA陽性であれば新型と考えられます。当院でも8月下旬からインフルエンザのA陽性があり、9月中旬からはほぼ毎日1人が続いています。発熱はありますが、症状全体は従来のインフルエンザと変わらないか少し軽い印象です。現在はインフルエンザよりインフルエンザを心配されて受診される方がとても多い状況ですが、これから本格的流行期になると思われます。
 咳や鼻水のない熱だけのいわゆる夏カゼの患者さんは多いですが、9月下旬から減少傾向です。大半の子の熱は半日から1日です。解熱後発疹の出るお子さんもおられます。咳や鼻水がある普通の風邪も少し増えてきました。春から続く、熱が5〜6日間続くウイルス性気管支炎は多くはないですがおられます。水痘とおたふくかぜは小流行している保育園・幼稚園があります。溶連菌感染症やアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)、りんご病は少しです。麻疹、風疹は見ていません。
【看護師より】 遊びと子どもとおもちゃ
 日本外来小児科学会に参加してきました。その中の1つで、多田千尋(東京おもちゃ美術館館長)さんに子どものおもしろさやおもちゃとの関わりを教えていただきました。
子どもは、“繰り返しを楽しむ天才!”である。何度でも同じ事をしてくれと訴えてきます。
“聞きたがりの天才!”である。必ずしも真実を聞きたいのではないのです。良き回答者ではなく、良き共鳴者であってほしい。正しい事を教えるのも大切ですが、「そうだね〜」や「そう思うよね〜」等、子どもの気持ちに寄り添える大人が必要だそうです。
“ユーモアの天才!”子どもの計算していない絶妙なタイミングのユーモアは世の中を明るくします。これらの子ども達の天才を生かすも殺すも我々大人次第です。また、おもちゃ選びも、木のおもちゃがいいと言われていますが、一番の遊び道具はお母さんの手、顔、声です。道具だけに頼らず、自分の感性で子どもさんと遊んであげて下さい。帳をよく確認して、わからない事があればスタッフに声を掛けて下さい。アドバイスいたします!
http://goodtoy.org/ttm/
東京おもちゃ美術館のアドレスです。アクセスしてみて下さい)
【受付より】 インフルエンザワクチンについて
 10月1日より季節性インフルエンザのワクチン接種を開始します。
料金:1回目3000円  2回目2500円
(13歳以上は1回接種で可です。)
事前に電話予約の方をよろしくお願いします。
 ★ 受付後、外出される方はお戻りの際に必ずスタッフに声を掛けて下さい。
 ★ 10月11日(日)は休日当番医です。
【病時保育室みどりキッズより】 
 なつかしい「わらべうた」の良さを先日の研修で再認識してきました。短調ながらやさしいメロディの「わらべうた」は、子どもの心を落ち着かせるだけでなく、唄っているお母さんや私達保育士の心を落ち着かせる事もできます。トントンと背中を優しくたたいて寝かしつけたり、目と目を合わせて唄ってあげたりとか…。一度試してみて下さい。 
★新型インフルエンザに関する資料が診察室の前に置いてあります。