もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 8月下旬に広島市はインフルエンザの流行期になりました。広島市衛生研究所での遺伝子検査ではインフルエンザAは全例新型インフルエンザですので、迅速検査でA陽性であれば新型と考えられます。当院でもA陽性が数人ありました。発熱はありますが、症状全体は従来のインフルエンザと変わらないか少し軽い印象です。9月には患者さんはもっと増えるでしょう。
 咳や鼻水のない熱だけのいわゆる夏カゼの患者さんは相変わらず多いです。大半の子の熱は半日から1日です。解熱後、発疹の出るお子さんもおられます。8月下旬から咳や鼻水がある普通の風邪も少し増えてきました。春からあった、熱が5〜6日間続くウイルス性気管支炎が数は多くはないですが続いています。水痘とおたふくかぜは流行している保育園・幼稚園があります。溶連菌感染症やアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)、りんご病は少しです。麻疹、風疹は見ていません。
【看護師より】 ワクチンの計画を立てましょう!
 9月になりましたが、まだまだ暑い日が続いています。さて、10月からはインフルエンザのワクチンを開始予定です。今年は新型インフルエンザ(新型のワクチンについては納入未定です。情報が入り次第おしらせします)が流行する恐れがありますが、従来のインフルエンザのワクチンを希望の方は早めに接種する計画を立てましょう。寒くなると風邪もひきやすくなり、ワクチンの効果が得られないどころか打てなくなる可能性もあります。お子様の体調のいい時に、10・11月中には打っておきましょう。
 麻疹・風疹ワクチン、三種混合、ポリオ等ワクチンは多くあります。病気の抵抗力(免疫)をつける為、重症化を防ぐ為にも必要です。これらのワクチンは、病気のかかりやすい年齢等を考慮して、接種期間や間隔が定められています。インフルエンザワクチンを打たれる予定があれば、インフルエンザワクチンの方を優先した方がよいでしょう。母子手帳をよく確認して、わからない事があればスタッフに声を掛けて下さい。アドバイスいたします!
【新型インフルエンザについてのお願い】
 広島でも流行しはじめていますので、手洗い・うがいをしっかり行いましょう。また、来院の際可能の年齢であればマスクの着用の方、よろしくお願いいたします。
【受付より】 感染症部屋について
 おたふくや水痘の疑いのあるお子様は、受診の際、スタッフに声を掛けて下さい。別室をご案内します。また、2部屋しかない為、入室する際にはお待たせする場合があります。ご了承下さい。
【病時保育室みどりキッズより】 
 全国病児保育研究大会に参加し、内海裕美先生の講演を聞きました。1歳を過ぎれば相手を思いやる気持ちが育っていくそうです。2歳では自己中心的な世界に浸る事で才能性を感じ、好奇心を満たす。体験によって達成感や挑戦する心が育っていく。3〜4歳になるとさらに複雑に成長していくそうです。これらの心の成長を補っていくのに絵本を読み聞かせは重要だそうです。6ヶ月を過ぎると反応を示しだします。しっかり絵本を読んで子供と向き合う時間をあげましょう。
★新型インフルエンザに関する資料が診察室の前に置いてあります。