もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 発熱で受診される患者さんの大半が咳や鼻水のない熱だけの夏カゼです。熱は半日から3日間くらいで多くは1日半程度です。幼児のみでなく中学生でも罹る子がいます。高熱が出ますが、多くのお子さんでは、一般状態は良く合併症もなく治ります。咳や鼻水がある普通の風邪も少しはあります。春からあった、熱が5〜6日間続くウイルス性気管支炎がわずかに残っています。嘔吐下痢症は1日1〜2人ですが未だ続いています。水痘とおたふくかぜは流行している保育園・幼稚園があります。溶連菌感染症やアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)、りんご病は少しです。麻疹、風疹は見ていません。
 新型インフルエンザは広島市内で少しずつ広がっています。罹っているのは中学生〜大学生が中心ですが、症状は季節性インフルエンザと同じか軽い程度のようで、健康な子どもでは注意が必要ですが、罹っても大きな心配はないようです。
【看護師より】 乗り物酔いについて
 乗り物酔いとは、乗り物に乗った時に起こる、吐き気やめまい等一過性の病的な変化の事をいいます。この症状は目まぐるしく変わる風景や揺れにより前庭小脳(平衡感覚を調節する所)が刺激を受け大脳に伝わり、それが混乱してしまう為、起こります。0〜3歳位までは前庭小脳が未発達の為酔うことは少ないですが、個人差があるので12歳位までの子は比較的酔う事が多いです。

 では、乗り物酔いを防ぐ為にはどうしたらいいのでしょうか?
 1、旅行に行く前や遠出する前の日は充分に睡眠をとる
 2、お腹を締め付ける服は避ける
 3、車内でゲームをしたり本を読まない
 4、周囲の過度の心配で子供に不安を与えない
 5、リラックスできるよう飴やガムを食べさせる
 6、適度に休憩を行い、気分転換させる
 7、休憩中はチャイルドシートから下ろして体を楽にしてあげましょう

もし酔ってしまったら…
 静かでゆったりできる環境を作ってあげましょう。その時少し足を高くすると頭に血流が戻り楽になる事があります。水分を取らせ、安心できるように声をかけてあげて下さい。夏の行楽シーズン、楽しく過ごせるといいですね。
【イベント情報】
 探検!発見?!  〜からだの仕組みにせまる!〜
 場 所:広島市健康科学館(千田町)
 期 間:7月18日〜8月30日
 時 間:9:00〜17:00
 観覧料:おとな360円/こども180円
 休館日は毎週月曜日です。
【受付より】 お盆休みのお知らせ
 8月10〜15日までお盆休みを頂きます。公共の病院は通常通り開いております。
【病時保育室みどりキッズより】 
 利用された子供さんの保護者の方から、よく「子供がみどりキッズに朝行きたがるんです」という言葉をよく聞きます。「朝1時間、保育園よりみどりキッズに行く〜!」と駄々をこねられた話を聞くと、スタッフも嬉しいですが、お母さんごめんなさいっと言う気持ちにもなります。病気になった子供さんを温かい気持ちでお預かりし、みなさんに喜んでもらえたら嬉しいです。