もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 インフルエンザは1月下旬から減少し始めました。2月末ころインフルエンザの検査で陽性になるのは1日に2〜3人程度で、ほとんどはA型です。広島市感染症情報センターではAソ連とA香港とB型が検出されています。当院では今シーズンA型に2回罹ったお子さんが5人、AとB型にかかったお子さんが1人おられました。昨シーズンから副作用が心配でタミフルをほとんど使用していませんが、タミフルなしでも高熱は2〜3日で下がるお子さんが大半でした。今シーズンのインフルエンザの症状は軽かったのかもしれません。インフルエンザ以外ではいわゆる咳や鼻水の普通のカゼが多いです。3月は三寒四温の季節です。未だ寒い日がありますので、引き続き、帰宅時のうがいやマスクの使用をしましょう。嘔吐下痢症は2月も多くはないものの毎日数人の受診がありました。水痘は流行している保育園があります。おたふくかぜは2月に2人受診がありました。南区では数年流行がなかったので今後増えるかもしれません。溶連菌感染症もみられています。アデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)、気管支炎が重症化するRSウイルス感染症、りんご病はわずかです。麻疹と風疹は見ていません。
【看護師より】 経口補液について
 嘔吐、下痢や発熱等の病気で食事や水分が摂れない時、脱水予防の一つとして「経口補液」があります。経口補液は、失った水分を失った分だけ補ってあげるのが基本的な考え方で、点滴のような痛みを伴う特別な器具や技術はいりません。状態が安定していて口から水分が摂れる場合はこの経口補液が適しています。又、体が必要な水分のみ腸から吸収するので体に優しい補液です。飲ませ方のポイントをお話しましょう。
一度にたくさん飲ませると吐く事がありますので、初めはコップ1cmずつをこまめに飲ませましょう。
3〜4時間で乳児では、300〜400ml、幼児、学童では500〜1000mlを目安に与えてあげましょう。
自宅で作れる経口補液;砂糖40g、食塩3gを湯冷まし1L(1000ml)で溶かす。グレープフルーツやレモン汁を入れると飲みやすくなります。

★こんな時は受診を・・・★
1.嘔吐が止まらない 2.目が落ち窪んで、顔色が悪い 3.尿量が減っている 4.意識がぼんやりしている 5.6ヶ月未満の小さなお子様等
【院長の風邪予防対策】
 私は元々体が丈夫でなく県病院時代はカゼによく罹っていました。しかし開業後はほとんどひきません。普通の生活(23時には就寝、夜起こされる事なく睡眠:時間外に電話を受けなくてすみません)ができるようになったせいかもしれません。病気に罹らないようにする為には規則正しい生活(食事、睡眠、休息)が大切と思います。
【受付より】 休日当番医のお知らせ
 3月8日(日)は休日当番医です。具合が悪くなられたら受診して下さい。
【病時保育室みどりキッズより】 
 2月の初めにインフルエンザで病児保育室を利用していた4歳のHちゃん。立て続けに水痘にもかかって約2週間の利用でした。毎日子供や保育士や看護師と楽しく遊びましたが、治癒証明が出て保育園に行けるとわかると大喜び!!やはり保育園のお友達にはかないませんね。