もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 5月から、咳や鼻水がなく熱だけ半日〜2日のカゼが増えてきました。急に高熱が出ますが、多くの場合全身状態は良好です。これはいわゆる夏カゼで、中には典型的なヘルパンギーナの子もいますが、咽頭の病変が乏しい子もたくさんおられます。手足口病も少し見ます。熱だけの病気であるアデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱)や溶連菌感染症、水痘も流行が続いています。冬の病気である嘔吐下痢症は少ないながら未だみられています。さすがにインフルエンザはなくなりました。麻しんやおたふくかぜ、りんご病も診ていません。6月に百日咳の乳児を入院紹介しました。乳児は非常に重症化しますので、生後3ヶ月を過ぎたら早期に三種混合ワクチンを受けましょう。
【看護師より】  〜アデノウイルス感染症〜
 アデノウイルス感染症が、流行っています。この病気は39〜40℃の高熱が5〜6日、喉の発赤、一部の子は目の充血、眼脂等の症状があります。高い熱が続くので親御さんも心配とは思いますが、子供は比較的熱があっても元気です。感染経路は唾液等の飛沫によるものですが、眼脂、鼻汁等からも感染します。潜伏期間は5〜7日です。
 診断は症状からと、アデノ迅速検査キットで行います。治療は、特効薬がないので、症状に合わせ、発熱時には坐薬や頭や腋を冷やしたり、咳・鼻水がひどい時にはお薬の内服、目の炎症には抗生剤の点眼薬があります。親御さんの温かい看護が一番のお薬です。落ち着いて、症状が落ち着くのを待ちましょう。
 一般には重症化はしませんが、まれに肺炎等を併発する危険もあるので、熱が5日以上続くようなら再診して下さい。また、アデノウイルスは何種類もいるので、何回も感染する事もあります。
通園・通学は熱が下がって2日間で可能です。
 帰宅時には家族みんなで手洗い・うがいをして感染を防ぎましょう!
【もりニュース】 子供の救急、携帯でアクセス!
 子供の症状に応じて受診した方がいいか、否かをわかりやすく記載してある小児科学会の「こどもの救急」サイトに携帯でも簡単にアクセスする事ができます。下のQRコードにアクセスすると、携帯でも簡単にリンクで見る事ができます。こどもの救急QRコード
一度アクセスしてみて下さい。

パソコンで http:/www.kodomo-qq.jp
携帯でのアクセス:QRコードでアクセス>ママニティ>こどもの救急
【受付より】
 月初め、来院時は保険証・乳児医療証の提示をお願いいたします。なお、乳児医療証の有効期限が切れている場合があるので、ご確認の方よろしくお願いします。
【病時保育室みどりキッズより】 
 水痘のお子さんをお預かりした時の出来事。保育士が子供に軟膏を塗ろうとすると、保育士の手のシミに子供が塗ろうとしてくれたそうです。子供なりに塗る事を理解しているのでしょうね。
【微量採血器に関する報道について】 
 採血器の針の使いまわしが問題になっていますが、当院では採血の際、針は一人一人変えております。