もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【はじめに】
 4月になりました。ご入園・ご入学されるお子様、おめでとうございます。新学期を迎えるお子様も元気で過ごしてがんばってほしいです。
【今はやっている病気】
 インフルエンザは、4月に3〜4人でした。暖かくなりましたが、まだ小流行の保育園や職場があるようです。昨年は5月もインフルエンザの患者さんがおられましたので、今年も注意して診療したいと思います。嘔吐下痢症は4月多かったですが、下旬から減少してきています。アデノウイルス感染症(目が赤くなればプール熱))溶連菌感染症は4月に多かったです。水痘は流行している保育園があります。百日咳が増えているとのことで当院へもTV取材がありました。元々年数例の病気なので目に見えて患者さんがたくさんおられることはありません。だた乳児は非常に重症化しますので、生後3ヶ月を過ぎたら早めに三種混合ワクチンを接種しましょう。おたふくかぜ、りんご病はほとんどおられません。麻しんも診ていません。
【看護師より】  〜水痘について〜
 3月終わり頃から、水痘に罹る患者さんが増えてきました。水痘はウイルスによる病気で、麻疹についで感染力の強い病気です。潜伏期間は2週間です。
 1〜3才の幼児期に多い病気ですが、兄弟が罹ったりすると、1才未満の赤ちゃんでも罹る事もあります。最初は身体に水疱のある発疹ができます。発疹は「虫刺されかな?」と勘違いしそうですが、翌日にはたくさん増えていてビックリされて受診される患者さんも多いです。発疹は、皮膚の柔らかい部分(陰部等)から始まり、ほぼ全身に出て3〜4日かけてどんどん増加します。その後3日かけて乾燥していきます。感染力が強いのはこの最初の3.4日で、乾燥してかさぶたになった時期は感染力は低下します。完全にかさぶたになれば、治癒したと判断され通学も可となります。
 治療薬には、抗ウイルス薬と軟膏を用います。抗ウイルス薬は初期に内服すると症状が少し軽くなります。発疹は痒みがあるので、軟膏を塗って痒みと炎症をおさえます。生活は普通でよいですが、感染力の強い病気ですので、お部屋で静かに過ごしましょう。
 また、ワクチンの効果は8割程度ですが、ワクチンを受けていると水痘に罹っても症状が軽く済みます。ワクチンによる副反応はほとんどありません。料金は7000円となります。
【もりニュース】 5月5日はこどもの日
 日ごろ、子供ときちんと向き合えていますか?忙しい世の中、時間もないでしょうが、ゆったりとした時間を子供と過ごしてみましょう。子供の心の声に耳を傾け、抱きしめてあげましょう。子供がいる事に感謝できる日となればいいですね!
【受付より】 診察時間の変更についてお知らせ
 5月9・15・20・22・26日の、午後2〜3時は院長がポリオ、学校健診等に行く為、予防接種の時間はございません。ご了承下さい。
 5月7日(水)は連休明けの為、午前も診療を行います。なお、10(土)は研修会参加の為、休診いたします。
【病時保育室みどりキッズより】 
 病児保育の出来事です。Sくん(3才)の爪を切ろうとした婦長さんが、「Sくん、切ってもいい?」と尋ねた所、Sくんはかわいらしい声で「婦長さん、爪切るの好きだね〜」と言ったそうです。小さい頃から病児保育を利用していたSくんの成長ぶりにスタッフ一同微笑ましくしたある日の出来事でした。