【今はやっている病気】
4月半ばから東京や埼玉で大学生の麻疹が報じられていましたが、4月末から広島でも麻疹の情報を聞くようになりました。5月上旬には広島市内で少なくとも10人の子どもの麻疹発病の情報が集まりました。その後も麻疹は続いていますが、爆発的増加はありません。広島の麻疹はワクチン情報がわかる範囲内では、ワクチンをしていない子どもが発病しています。大学生や大人ではワクチン情報がありませんので、未接種なのか1回接種していて発病したのか不明です。5月上旬には麻疹単独ワクチンが入手できなくなり、半ばからは麻疹・風疹混合ワクチンも必要数が納品されなくなりました。また麻疹の抗体検査も結果が判るまで日数がかかるようになりました。日本中で麻疹の検査やワクチン接種しているので数が足りなくなるのは、仕方がないと感じています。
咳や鼻水といった普通のカゼ症状のない熱だけのカゼが5月から増えました。咽喉が赤くなったり、口内炎ができる子もいます。発疹が出る子もいます。それらはヘルパンギーナや手足口病と考えられますが、はっきり診断できない熱だけのカゼが大半です。熱は39℃くらいの高熱ですが、1〜2日で下がります。5月になっても未だインフルエンザが見られていましたが、下旬になりほぼ終息したと思われます。冬の病気である嘔吐下痢症も未だ患者さんがおられます。水痘や高熱が続くアデノ感染症(目が赤くなればプール熱)は多くないものの見られています。リンゴ病や溶連菌感染症は少ないですがおられます。 |
【看護師より】 ☆麻疹について☆
はしかは、初めは2〜3日は高熱、くしゃみ、咳、鼻汁、目やにの風邪症状が出ます。いったん熱が下がりますが、再び高熱と共に全身に赤みを帯びた発疹が現れます。頬の内側に白く斑点(コプリック斑)ができます。高熱は4〜7日続き、咳、鼻汁、目の充血等は、さらにひどくなります。その後解熱と共に発疹が色素沈着してきます。潜伏期間は、10〜12日で、発疹前の咳の出始めが感染力の強い時期です。体の抵抗力が弱まって、中耳炎や気管支炎、肺炎等の別の病気を引き起こす事があります。又、非常にまれですが、重症化する恐れもあるので注意が必要です。
もしかかってしまったら、熱の時の対処(坐薬や氷枕等;はしかの時は解熱しても38度くらいまでしか下がりません)、部屋の温度調節や換気、食欲がなくなるので水分、ビタミン補給、消化の良い食事等で看てあげましょう。
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【受付より】 麻疹風疹混合ワクチンについて
先月からご予約をお受けできない状態が続いており、大変ご迷惑をおかけしております。 |
【病時保育室みどりキッズより】
※保育室で大人気!おすすめチェーン遊び※
0〜1才…ペットボトルに出したり入れたり。
2才以上…おままごとの麺類に大変身!
4才以上…自分で好きな色につなげる。 |