もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【はじめに】
 3月です。卒園、卒業されるお子様、おめでとうございます。お子様たちの成長される姿にスタッフ一同うれしさを感じています。素敵な思い出を作って新生活が楽しくスタートできますように!
【今はやっている病気】
 インフルエンザは1月半ばからインフルエンザBが2〜3の中学校で局所的に流行し始め、2月初めに小学校へ広がりました。そして2月半ばから保育園や幼稚園で流行が始まりました。翠町周囲の流行はすべてB型です。中区からのお子さんでA型が出たことがありますが、数例です。今年のインフルエンザは症状が軽い傾向にあります。嘔吐下痢症は10〜12月にたくさん患者さんがおられました。1月末にはほとんどみられなくなりましたが、2月中旬から再び増加してきました。12月に多かったRSウイルスによる気管支炎は1〜2月には減少しました。高熱が続くアデノ感染症(目が赤くなればプール熱) や溶連菌感染症は引き続き見られています。水痘はまだ小流行しています。リンゴ病が少しおられました。
【看護師より】  〜インフルエンザ流行について〜
 先月号に引き続き、今月号もインフルエンザについてお話しましょう。
 インフルエンザの症状は、今年は、熱が37度後半から38度台で、咳、鼻症状もひどくなく比較的元気な子が多いようです。全体的にみてワクチン接種しているお子様は元気なようです。熱が下がっても全身症状は1週間ぐらい続き、完全に元気になるのに10日〜2週間かかります。迅速検査は鼻汁を綿棒でとって15分程度でA型、B型の有無の判定ができます。しかし、初期であると判定で陰性となる事もあるので症状が続くようであれば翌日に再受診して下さい!!陽性の場合、発病48時間以内であれば抗ウイルス薬(タミフル)が処方されます。1歳未満の児にはタミフルは使用できません。学童ぐらいのお子様だとリレンザという吸入するお薬を出す事もあります。早くから使用すると、熱の長さが平均して1日程度短くなると言われています。感染は、2mぐらいの範囲内で飛沫感染(咳やくしゃみ等)した場合にうつります。兄弟での感染は5割程度です。保護者方も気をつけて下さいね。

<もしインフルエンザにかかってしまったら・・・>
* できるだけ早く医師の診断を受けましょう。
* 睡眠をとり、安静にしましょう。
* 消化のよいものをとりましょう。
* 高熱により脱水症状になりやすいので、水分の補給をしましょう。おう吐を伴い飲みにくいときは、15〜20分おきに少しずつ飲ませてみましょう。
* 体を冷やさないように、室温は20〜22度にしましょう。
* 乾燥は呼吸器をいためるため、湿度を60〜70%くらいにしましょう。
【受付より】 母子手帳を確認してみましょう
 次の方は平成19年4月から接種券が使えなくなり自費となりますのでご注意下さい!!
2歳以上のお子様で麻疹、風疹の予防接種を単独でどちらか片方しか受けられていない方又は両方受けられていない方
麻疹・風疹混合ワクチンの二期(平成12年4月〜平成13年3月生まれまでのお子様)の接種券が送付されている方
【病時保育室みどりキッズより】 
 今冬は保育室のご利用が例年より少なかったので、元気に通園された事を喜んでおります。久しぶりにお子様をみると、「排泄」「食事」等「自分で!」という意識が芽生え、心身共に成長されている様子を感じます。あっという間に成長していく姿にビックリさせられる私たちです。