もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【今はやっている病気】
 インフルエンザは12月には1名のみでした。1月半ばからインフルエンザBが2〜3ヶ所で局所的に流行し始めました。まだ多くはありませんが、段々流行が広がって行く可能性があり、注意が必要と思います。当院ではインフルエンザAはゼロですが、広島市内ではA型も検出されてきています。嘔吐下痢症は10〜12月にたくさん患者さんがおられましたが、1月になりとても減り、1月下旬には1日1〜2人の受診になっています。12月に多かったRSウイルスによる気管支炎も1月は減少しました。1月に多かったのは熱が1〜2日だけで咳や鼻水のないカゼでした。高熱が続くアデノ感染症(目が赤くなればプール熱) 、溶連菌感染症も引き続き見られています。水痘は一部の保育園などでまだ小流行していますが、多くはありません。
【看護師より】  〜インフルエンザについて〜
 今回は、インフルエンザの症状、ご家庭でのケアについてお話しましょう。
インフルエンザの症状としては、突然の高熱、頭痛、咳、関節痛等があります。今年は比較的元気な子が多いようです。熱が下がっても全身症状は1週間ぐらい続き、完全に元気になるのに10日〜2週間かかります。診断は症状からと、迅速検査の判定の有無にて行います。迅速検査は鼻汁を綿棒でとって20分程度でA型、B型の有無の判定ができます。しかし、初期であると判定で陰性となる事もあるので症状が続くようであれば翌日に再受診して下さい。陽性であれば、発病48時間以内であれば、抗ウイルス薬(タミフル)が処方されます。しかし1歳未満であるとタミフルが使用できないので別の抗ウイルス薬が処方されます。早くから飲むと、熱が平均して1日程度短くなると言われています。
 ケアとしては、安静が第一です。そして体を温め、水分をこまめに与え、解熱剤を上手に使ってあげて下さい。当院で処方しているカロナール、アンヒバ坐薬は安全な解熱剤ですのでご安心下さい。アスピリン系や他の解熱剤(ボルタレン、ポンタール等)は脳炎を起こしやすいというデータがありますので、インフルエンザに関しては使用しないで下さい。保育園、学校へ行くのは2日間熱がなければ可能です。学校によっては治癒証明書が必要な場合がありますのでご相談下さい。
 予防接種をみんながんばったので、ワクチンの効果があるといいですね!!  
【受付より】 母子手帳を確認してみましょう
 次の方は平成19年4月から接種券が使えなくなり自費となります。ご注意下さい。
麻疹、風疹の予防接種を単独でどちらか片方しか受けられていない方又は両方受けられていない2才以上のお子様
麻疹・風疹混合ワクチンの二期(平成12年4月〜平成13年3月生まれまでのお子様)の接種券が送付されている方

 ※わからない点がございましたら、スタッフにお気軽に声をお掛け下さい。
【病時保育室みどりキッズより】 
予約される場合、ご利用日の来室時間を教えて下さい。
予約待ちもありますので7時半〜8時頃までにお電話下さい。
「病児連絡票」は大事なお子様をお預かりする上で、病状や経過を知る為には大切です。できるだけ詳しくご記入下さい。