もり小児科院内便り みどりまちキッズ
【はじめに】
 寒さも大分和らいできて、桜の咲く季節になりました。ご入園、ご入学されるお子様も多いと思います。みなさん元気で新学期を迎えられる事を願っています。
【今はやっている病気】
 インフルエンザは3月に入り激減し3/14が最後でした。咳のカゼや鼻水のカゼは多いですし、熱だけ半日〜1日のカゼもあります。また熱が5-6日続く気管支炎がみられます。冬の感染症の嘔吐下痢症がまだみられています。その他に溶連菌感染症、おたふくかぜと水痘の小さな流行も続いています。多くはありませんが、高熱が続くアデノ感染症やりんご病もあります。
【嘔吐・下痢症の手当て】
 嘔吐下痢症とは、別名ウイルス性腸炎とも言いロタウイルスや小型球形ウイルス、アデノウイルス等によって、うつる病気です。突然吐き始め、続いて水のような下痢(レモン色や白色)になります。熱が出る事もあります。治療としては、吐き気止めや、整腸剤の内服薬が処方されます。それと共にご家庭での手当てが必要です。下記を参考にしてみて下さい。
 吐き気が強い間は、無理して飲ませないようにして下さい。吐き気が少し治まったら、お水か、少し温めた湯、ポカリ等、コップに1cmずつくらいから飲ませてあげて下さい。食事は、水分をとっても吐かないようならば、うどんや、おかゆ、リンゴのすりおろし、野菜スープ等消化の良い物を少しずつあげて下さい。下痢の時も、同様です。
 治ったからといって、急に脂っこい物を食べたりすると、下痢がひどくなる事もあるので気を付けましょう。赤ちゃんの場合、母乳の場合は短時間で切り上げて、回数を多めにしてあげて下さい。ミルクの場合も量を少なめにして、回数を多めにしてあげて下さい。
 いずれにしても安静にする事が一番の薬です。ゆっくりと静かにできる環境を作ってあげて下さい。親御さんにもうつる事がありますので、オムツ交換の時は、手洗いをしっかりするようにして下さい。
【魔法の飲料水?白湯】
 最近白湯を飲んだ事はありますか?もしくはお子様に飲ませた事はありますか?せいぜい赤ちゃんの時に湯冷ましで飲ませた事があるくらいでしょうか。最近は赤ちゃん用の清涼飲料水等も出てきているので、白湯を飲ます習慣も減っています。白湯はバランスを整え、老廃物の排出を促す作用もあるそうです。お湯を沸かすだけの白湯は、実にお金のかからない手軽で、身近な飲料水です。
【麻疹・風疹ワクチンについて】
 18年4月から麻疹・風疹単独ワクチンが混合ワクチンになりました。接種時期は、1〜2歳で1回(I期)して、就学前に2回目(II期)を接種することになります。不明な点がある方はお気軽にスタッフに声をお掛け下さい。
【病時保育室みどりキッズより】
 一昨年より開設された病児保育室も季節の変わり目で御利用が多いようです。
病気のお子様を預ける親御さんは後ろ髪を引かれる思いでしょう。でも、親御さんが退室された後しばらくすると泣き止み、好きなおもちゃで遊びはじめます。最高のアイテムはおやつです(^^♪。

≪人気のおやつ≫
・ ミニゼリー
・ フルーツヨーグルト etc・・・